【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(23)

第四章 まとめ・考察

ポルノグラフィティと因島 互いの気持ち

合併によって因島がなくなると聞くと因島でライブを開催したり、母校がなくなると聞くと応援歌を作成したりと、ポルノグラフィティは何かと故郷を気にかけている。因島の人々も、それを喜び、彼らの活動を温かく見守っている。

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石垣島出身グループのBEGIN。代表曲に「島人ぬ宝」などがある。


しかし、ポルノグラフィティは遠く離れた東京を中心に活動している為、頻繁に因島で活動する事は出来ていない。

それを寂しく感じて、もっと因島での活動もしてほしいと期待する人もいるようだ。このすれ違いを解消する為にはどうすればよいのだろうか。

この事を考える上で、ポルノグラフィティと同じ事務所に所属するミュージシャン・BEGINについて触れたいと思う。メンバー3人全員が沖縄県の石垣島出身のバンドであるBEGINは、毎年故郷の沖縄で「うたの日コンサート」というイベントを開いているそうだ。

沖縄では、戦時中大声で歌う事が許されない中でも、ひっそりと歌い踊り続けて互いを励ましあっていた事を後世へ伝える為、戦争が終わった慰霊の日・6月23日の翌日24日を「うたの日」として位置付けている。BEGINはこれに対して「うたの日コンサート」を自ら企画し、2001年から毎年コンサートを開いている。

この他にも様々な活動を故郷に対して行っており、ポルノグラフィティと通じるものがあるように感じた。

つまり、事務所が原因で故郷の活動が出来ないという訳ではないのだろう。

BEGINが何度も故郷で活動している事に対して、ポルノグラフィティが故郷での活動に熱心でないというのは間違っているだろう。

直接故郷で行われたものは少ないが、彼等は活動の中に因島の存在を頻繁ににおわせている。

最近の例を挙げると、2011年9月10・11日に静岡で開催された野外ライブ「つま恋ロマンスポルノ」がそれに当たる。これは、2011年3月11日に東北で起きた東日本大震災がきっかけで企画されたものである。

名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科
長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)

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