【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(20)

第三節 観光面からみるポルノグラフィティ

ポルノグラフィティが活躍する事で、ファンが因島によく来るようになった。では、それによって因島の観光に何か変化はあったのだろうか。第二節では、観光面からポルノグラフィティを考えてみようと思う。

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因島観光協会が作成した、ポルノグラフィティのファン向けの地図


私は、因島の観光とポルノグララィティについて、因島観光協会でヒアリング調査を行った。因島観光協会は、因島土生町土生港近くのビルの中にある。因島は元々観光地としての性格はあまりなく、造船で賑わっていた地である。そのせいか、観光協会は、こぢんまりとした事務所を有する比較的小さな組織のようだった。以下に、観光協会の岡野さんと峰松さんに協力して頂いたインタビュー内容を記す。(2011年8月29日因島観光協会にて)

―ポルノグラフィテイが有名になって、因島の観光に何か変化はありましたか。

データを取っていないから具体的な数は分からないけど、島に来るファンは確実にいます。水軍祭でファンを集めて踊った事もありました。観光協会に、ポルノグラフィティゆかりの地への行き方を問い合わせてくる方もいます。そこで去年(2010年)、ポルノグラフィティのファン向けに新しく地図も作成して、問い合わせてきた方にあげるようになりました。

―ファンが訪れる事に対して地元の方達はどのような反応を示していますか。

地元の人達は、頼まれた訳でもないのに、ファンの方に積極的に対応。案内してくれています。「泊めさせてJと頼まれるなど、たまにいき過ぎたファンの方もいるようですが、若い人が多いので、そのような人達が来ると活気づいた空気になるので、それは良い事だと思います。

―「ポルノグラフィティの故郷」をアピールする事で観光客を増やす、という試みは何か行われていますか。

その考えはあります。でも、事務所が厳しいので中々実現は難しいです。やるとしたらブログでコラボする、とかですかね。お店などでファンに見せている写真や文集は私的なものだから問題になっていませんが、公的な事をやるとなると厳しいです。

―ポルノグラフィティは因島にとってどのような存在だと思いますか。

因島を代表するアーティストで、とても地元に愛されていると思います。CDが出たら買ったり、紅白出演が決まったら横断幕があちこちに掛かったり、皆が応援しています。彼らを悪く言う人はこの島にはいません。


インタビューから分かるように、因島とポルノグラフィティとの間に事務所がある関係で、ポルノグラフィティを因島の観光面で大々的にアピールする事は難しいようだ。

名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科
長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)

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