75歳老人のフーテン 2019東北の旅【27】トレーラーハウス ホテル・エルファロ

9月10日(火)⑦トレーラーハウス

女川(おながわ)駅前に帰ってホテルをとることにするが、ホテルは駅の裏側にあるトレーラーハウスである。ここは周辺では相当有名なようである。30ほどのトレーラーハウスが並んでいる。中央には大きな木製のテラスが備えられ、簡易なテーブルと椅子が適当に設置されている。宿泊費は一人素泊まり6千~7千円で、バーベキューセットは炭が付いて2千円という。経営は半官半民で順調にいっているようだ。1台のトレーラーハウスは間仕切られて2部屋になっている。名称は「ホテル・エルファロ」という。大きな駐車場も付いている。管理棟・レストラン棟などあり部屋数は50ほどであろう。私はそこにチェックインした。部屋にはバスとトイレが付いてベッドが二つありゆったりとしている。

テラスでは若いカップルがバーベキューを始めだしている=写真。私も近くのテーブルで半ば同席を許してもらいビールを飲み始める。カップルによると具材は全て持ち込みといいながらバーベキューの肉や野菜をくれる、私も管理棟からビールを買って提供する。カップルは女川がいいと褒め、このような施設があると経済的な旅行ができるとご満悦である。それにしてもこのカップルなかなかの飲みっぷりである。

彼女の方は青森出身で仙台の大学にゆき、卒業後そのまま仙台に居続け8年がたつと語る。私が広島から来たというと広島はカープで盛り上がっているが、仙台は楽天では今ひとつだという。すると私が仙台は緑が多く整備されスケールが大きいと広島にまさる所を言うとそうだという感じでご満悦になる。

ところでカップルに明日の予定はと尋ねると、「何もない。ドライブしながら仙台に帰る予定で明後日からは仕事です」という。「都合がいい、同行して雄勝(おがち)に5千円で連れていってくれないか」と頼むとお安い御用だという。カップルはもらった5千円で何かおいしものを食べようかとうれしそうであった。明日の計画が立った。明朝9時半出発の約束が成立し、カップルの邪魔にならぬように私は部屋に帰った。

あすは雄勝から岩手県に入るが、10年後の女川はどういうふうになっているのか興味がある。津波・震災からの理想的な復興などにより観光地として注目されているが、生活感がないのが気になる。在来の人たちはどこにいるのだと不思議な思いにかられる。

田中伸幸(因島田熊町)

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