ふるさとの史跡をたずねて【191】芋地蔵(因島重井町善興寺)

芋地蔵(因島重井町善興寺)

大三島の住人、下見吉十郎翁が危険を冒して鹿児島から持ち帰ったサツマイモは栽培に成功し、四方へ伝わった。痩せ土の島嶼部は五穀の産は豊かでなかったが、サツマイモは風土に適し、美味にして豊産なるを見る、と菅菊太郎『愛媛県農業史中巻』(昭和18年)は記している。さらに同書は、以下のように記している。平時の時はもとより、飢饉不作の年には大いに助けられた。そのため島嶼部では下見吉十郎を甘藷地蔵(イモじぞう)尊として祠、石像、石塔などを作り、命日の旧暦八月一日に年々の祭事を続けている。そして、洲之江の正善寺の次に因島では重井村の二カ所が記されている。

一つは善孝寺境内とあるがこれは善興寺のことであろう。駐車場から坂道を上がったところに甘藷地蔵堂があり、祀られている=写真上。眺めているいるだけではいけない。「ちょっと失礼」と言ってよだれかけをめくらせていただき、抱いているタネ芋を見て欲しい。よく見るとツルが出ている。

昭和16年頃撮影されたと思われる『郷土慰問写真帳』には盛大に行なわれている「甘藷観音祭典」の写真が載っている=写真下

(写真・文 柏原林造)

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