写真でたどる因島水軍まつり 住民総出の熱気と継承

今年の「2020因島水軍まつり」は、1991年第1回開催以来、第30回を迎える節目の年だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮して、実行委員会は4月9日、中止を決定した。柏原功実行委員長は、「終息を祈って、来年には30回にふさわしい内容を準備していきたい」と語る。

本紙では、貴重な写真でその歴史をたどりながら、住民総出による取り組みで地域の文化や先人たちの知恵を学び継承してきた姿を紹介したい。

簡易年表

1980年「ちびっこ水軍まつり(因島青年会議所主催)」、1988年「因島・村上水軍時代絵巻フェスティバル」、1989年「海と島の博覧会」と、村上水軍をめぐって注目と関心が高まっていた1991年、「第1回因島水軍ふる里まつり」が開催された。小早レースが始まった。

第1回因島水軍まつりの開会宣言をする岡野敬一因島市長(当時)

第1回因島水軍まつり小早レースの様子

1992年第2回、水軍跳楽舞が復活。

第2回因島水軍まつりより跳楽舞を踊る因島市民

1993年第3回、島まつり・火まつり・海まつりの3部構成となる。

1994年第4回、小早に親しんでもらおうと、小学生4年生以上を対象に体験小早が始まる。

体験小早(写真は95年)

武者(因島大橋記念公園野外ステージ)

土生商店街パレード。マツダミュージックバンド「Muse」が来因。土生商店街を練り歩く。

1995年第5回

火まつり 大松明練り回しの様子

1997年第7回、大河ドラマ「毛利元就」のロケが因島で行われ、火まつりゲストに野田次郎役の的場浩司さんが出演。

往時の村上水軍の勇姿をしのばせる大阿武船(おおあたけぶね)が再現、初陣が行われた。

97年ポスターに大阿竹船が初登場

跳楽舞 因島病院チーム

1999年第9回、「第3回ふるさとイベント大賞」受賞。

ふるさとイベント大賞受賞

火まつりゲストに伊吹吾郎さん(水軍総大将役)と島崎和歌子さん(姫役)が出演。

2010年第20回 火まつり大筒花火(しまなみビーチ)

2012年第22回、「全国水軍まつり」開催。毛利水軍(山口県萩市)熊野水軍(和歌山県新宮市)松浦水軍(長崎県松浦市)も集結し、武者行列・交流する。

2018年第28回、サントリー文化財団「第40回サントリー地域文化賞」を受賞。

サントリー地域文化賞受賞

2020年、「第30回因島水軍まつり」島まつり(6月28日)火まつり(8月29日)海まつり(8月30日)は、コロナ禍のため中止となる。

特製うちわ

毎年、水軍まつり会場で配られている特製うちわ。今年2月に死去した岡村俊典さんのデザインが多く採用されている。まつりにはかかせない因島水軍太鼓の創始者。

ポスターが書籍に掲載

今年6月発売の「コンセプトが伝わるデザインのロジック(OCHABI Institute)」で目を引く配色の実例として2015年度水軍まつりポスターが掲載された。ポスターデザインはプカラス岡野琉美さん(因島田熊町)。

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