「社会を明るくする運動」入選作文【11】誰かがではなく自分が

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第69回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

誰かがではなく自分が中学校の部 尾道地区保護司会会長賞)

向島中学校3年 山藤(さんとう)真央(まひろ)さん

去年七月、西日本を集中豪雨が襲った。各地に被害をもたらし、私の住む尾道でも、土砂崩れが起きて道が塞がれたり浄水場の機能がストップして、断水が起こったりした。初めての出来事で不安が募った。そんな中、他県からボランティアとしてたくさんの人々が来て、復興の支援を手伝ってくださった。自分の時間をさいて、汗水垂らし働く人々に心を打たれた。私はその姿を見て、自分も誰かに助けてもらったのだから、その分誰かを助けようと思った。

あれから一年が経ち、私は三年生になった。生徒会執行部に入り、半年がたった頃、仲の良い副会長から、「真央、今度住吉花火の清掃ボランティアがあるんだけど、参加しようよ。」と言われた。どうやら生徒会中心で動くということだったので、たくさんゴミを拾おうと思った。ただ、私が不思議と思ったのが、参加日時が花火大会の次の日の午前七時頃からという点だった。正直、「そんな早いのか」とふと思った。私は初めてこのボランティアに参加するので、この花火のあとの清掃がどんなものか全く分かっていなかった。ゴミは少ないと勝手に思った。

だから船を渡って、尾道に着いたとき、思わず、「えっ、」と言って、口を抑えた。花火のときは人が多くて気づかなかったけれど、ペットボトルや焼きそばのプラスチックのゴミなどが道路にそのまま置かれていたり、海岸通りにある白いタイルはソースや油が落ちて散ったものがついていて、汚れていたりしていた。以前の尾道とはかけ離れる姿になっていてとても驚いた。

確かに、住吉花火は約二十万人の人々が訪れる、一大イベントだ。道は狭くて、人と当たり、物が落ちても、拾うのも困難な状況だ。そのようなときを想像したら、「まあ、仕方ないか」と思ってしまうが、「いやいや、これは絶対ポイ捨てして」と思うものの方が多かった。飲みくさしのペットボトルをタワーのように積み上げて置いていた。自動販売機の横に置いてあるゴミ箱は「カン」「ペットボトル」と書かれているにも関わらず、今にも落ちそうなくらい、分別も無視で押し込まれていた。プラスチックのカップが悲しそうな目で私を見てきた気がした。使い終わったら、大抵のものは必要がなくなり、捨てられる。そこから、リサイクルされたり、他の資源に変えられたりする。ゴミだって、新たなものに生まれ変われる、世界を良くできるかもしれないのに。「捨てるのが面倒くさい」「家に持って帰るのに荷物になる」それだけの理由で置き去りにされてしまうゴミやポイ捨てをする人が許せなくなった。心がしめつけられた。花火のとき、他のボランティアで、「ゴミの分別、お持ち帰りにご協力ください。」と、元気な声でビニール袋を配っていたあの人たちの努力は一体何だったのか、と思った。

ボランティア活動には様々な種類がある。災害復興に向け、国際の難民の救助、献血など、支援の形はたくさんだ。私は、今回この清掃ボランティアに参加してみて、尾道のために少しは貢献できて良かったと思った。来年は高校生になるので、もっと他のボランティアにも参加していきたい。

ただ、それと同時に、今回参加したこのボランティアの必要性について考えた。私たちは誰かが捨てたゴミを集めた。しかし、それでは何もこの先変わっていかないと思った。ポイ捨てする人たちに直接、「捨てないでください。」と、言っている訳ではないので、捨てる人は「誰かが拾ってくれる」と甘い考えを働かせ、持って帰ることはないと思う。

私は、ボランティアというものをしなくても、尾道が花火開催後もきれいを維持できるようになるのがベストだと思う。「ポイ捨て」という根本的な問題を解決するためにはどうしたらいいか考えていきたい。

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