因島高校生徒作品 アフターコロナ未来からの手紙

因島高校(倉田雄司校長)は6月1日、「新しい生活様式」をもって授業が再開した。新学期が始まったのもつかの間、4月16日から再度臨時休業となり5月31日まで延長されることになった。

その間、全校生徒233人に対して、「因島高校生に送る未来(2022年5月)からの手紙~アフターコロナの社会」を課題を出した。とりわけBBB(ビルド・バック・ベター)=創造的復興・より良い復興の視点から、自分の考えを表現することを求めた。

ある生徒は文章、ある生徒は得意な絵など表現方法はさまざま。その中の4点を紹介する。

「コロナ後の恐怖」中務梨乃(2年)

「変化を恐れない社会」竹林環(1年)

2022年、新型コロナウイルスの流行から、およそ2年が経った。今までも、ペストやスペイン風邪など、様々な感染症によって、良くも悪くも人々の生活は変化してきた。今回の新型コロナウイルスの流行によっても変化は避けられないようで、未知のウイルスはいろいろな変化をもたらした。

高校生活にも、大きな変化があった。

まず、学校に行く前に、検温をする。体温が37.5度以上であれば、登校してはいけないことになっている。毎日欠かさずに体温を測るのは、慣れないうちは面倒に懇っていたが、慣れてしまえばなんてことはない。

登校してまず、するのは手洗いである。私の通うI高校では各教室に入るときに、必ず手洗いをすることになっている。以前、私が手を洗うのは、食べ物を食べる前と帰宅したときとトイレに行った後くらいだつたが、手洗い場が広くなり、待つ時間が減って今ではこまめに手洗いをするようになっている。

手を洗ったら教室に入る。高校生活の半分以上を占める授業にも変化があった。一度に教室に入る人数が減り、生徒同士の間隔が広がった。少人数になることで、わからないところが聞きやすくなるし、感染症予防にもなるので一石二鳥だ。

あと、大きく変わったのは昼食の摂り方だ。机をくっつけず、自分の席で食べることになった。昼食を摂るとき、向かい合っていると飛沫感染のリスクが高まるからである。

最初は嫌がる人もいた。しかし、こうすることによって昼食を摂る時間が短くなり、勉強をしたり友達と会話をしたりする時間が増えるという利点もあり、数か月経つ頃にはこの食べ方が生活に浸透していった。

他にも、集会を行うときに密集を避けるため、モニター越しに話す形になったことや、日直が休み時間に換気をするようになったことなど、高校生活は大きく変化してきたし、高校の外、社会全体が大きく変化した。

私は、変化することは悪いことではないと思う。今、問題があるなら変わらなければならない

新型コロナウイルスの流行が終わったのに、なぜまだ感染症対策をするか。それは、新たな感染症が流行らないようにするためだ。これまでの歴史の中で数えきれない数の感染症が流行した。これから先、ないとは言い切れない。感染症対策は、感染症が流行り出してからしても遅いのだ。

起きてしまったことは変えることができないが、これから起こることは防ぐことができる。今後、感染症が流行らないようにするためには、日頃の生活を変えることが必要だと思う。大きな変化でなくてもいい、新型コロナウイルスから学び、社会全体が良い方向に変わるようにしなければならない。

「アフターコロナの因島」門家孝樹(3年)

「コロナから学んだこと」若林凛(2年)

毎日コロナウイルスのニュースばかりで正直飽き飽きしている。国の考えを受け入れようとせず、自分の娯楽のために外出している人たちに呆れている人も多いと思う。ウィルスの流行を止めるには、周りを考えず出歩いてしまう人を0に近付ける必要がある。そのために店を閉める指示を出しているのだと思う。

私はこういう時期だからこそ、実際に手を取り合うことはできなくても、人のことを考えて自分のできることをするべきだと思う。

ニュースでよく見る飲食店の「テイクアウトはじめました」という話。私がもし大人だったら馴染みのある店でテイクアウト、ぜひ頼んでみたいと思う。

情報化の進む現代、テイクアウトを可能にするための機材、サイト運営のためのネット環境などきちんと揃っている店もあるにはあるだろう、大都市には。地方の飲食店はどうだろうか。年配の方が経営している店に、「こういう状況だからネットで何かする」という提案をしても動ける人と動けない人がいる。何もできなくて最終的に閉めるという結果になった店は日本だけでなく世界でも多いとニュースで見た。

因島には昔からあるお店がたくさんあるが、どこも近所の人から「テイクアウト始めたらしい」とうわさで聞くくらいしかない。

地元の店を守るのは、地元の人間だと思う。コロナウイルスに関係なく、これからも積極的に地元の店を利用していきたい。

勉強ができる場所がきちんと用意されている毎日に有難いと思ったのも、ある意味コロナウイルスのおかげかもしれない。

学校に行っていれば先生が提出物の呼びかけをしてくれていたところを、自分で考えてクラスルームで提出する習慣がついたことで自己管理の力もついてきた。

今回の経験でオンラインで何かすることに慣れる必要も感じたし、自分のことは自分でやる大変さと大切さも学んだ。

「BBB」。私自身がこの考え方で大事だと思ったのは3つ。

  1. 自分の行動次第で良いようにも悪いようにも動くことを知っておくこと。
  2. 地元の人が地元を大切にする意識をもつこと。
  3. 毎日の生活がいかに有難いものか理解しておくこと。

多くの人がこれに近い考えをもてばコロナウイルスに関するニュースは段々と減っていくだろう。常にこのような考えをもてば、またこういう状況になっても早い復興が望めるだろう。

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