75歳老人のフーテン 東北の旅【9】

9月8日(日)④

さっそく現れたタクシーに乗り込んで出発した。乗り込んで初めて原発街道の前もって知識を仕込んでいないことに気が付いた。私の知識はテレビで見て富岡町・浪江町・双葉町などの町名を知っているぐらいだ。おまけに地理にも全くの不案内。困ったことだが、たちまちは運転手任せで走ってもらうことにする。

駅からすぐにそこそこの規模の4階建てで70~80部屋数があろうかと思えるホテルがある。ここは東電および関係者のおかげで大盛況という。ここに泊まる東電の社員が1階のサロンで飲む酒の量が半端ではないと、地元では評判である。しばしば正体をなくしてしまっているという。安定した超優良企業のサラリーマンの原発事故による精神的な蹉跌、現地に来ると増幅してついつい度が過ぎるのか。そのホテルの先の道路の向いに簡易で小さな2階建ての社宅のようなものが30軒ほどある。これも東電のものである。しかしほとんどが単身赴任のようですよと運転手はいう。そしてこの辺りから第一原発に東電社員・関係者・作業員を大量に運ぶバスが出ているようだ。富岡町はまさに第一原発事故の復旧作業の前進基地である。

田中伸幸(因島田熊町)

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