ふるさとの史跡をたずねて【176】奥之院(因島重井町白滝山中腹)

奥之院(因島重井町白滝山中腹)

白滝山へ登る人の大部分は八合目の駐車場から歩くが、表参道は東の浜の重井郵便局のところから始まる。青木道を通って川口大師堂(島四国屋島寺)下の変形四つ辻で左に曲がって東へ方向を転じる。道なりに進んで重井村四国80番国分寺のところで伝六ロードを横切って進む。次に因島ペンション白滝山荘の赤煉瓦の塀沿いの石段を登る。竹藪を迂回すると、百華園からの道が合流してくる。前回の墓所(通称伝六さん)の手前で、自動車道からの登山道と合流する。墓所のすぐ上に白滝山の石造物中最大にして最高傑作である仁王像があり、その上に六地蔵が両側にある。だらだらと登ってくるような調子で、だらだらと書いてきたが、ここからが今回の主題である。

六地蔵の上で参道は二つに分かれる。左へ大きく曲がるのが表参道。やや右へ進む道は無粋にも「遊歩道」などと書かれているが、「くんぐり道」と呼ぶ。大きな岩の下をくぐるからである。阿蘇山なら噴火の状況に応じて通行止にしないといけないだろうが、因島は火山地帯ではないので、この「くぐり岩」が落ちるような地震はまず起こらないと思う。だが別の理由によってしばしば通行止めになる。その時は八合目駐車場からの登山道の表参道との合流点近くから降りてこれるので、そちらを迂回すればよい。目指すのは島四国八栗寺である。

八栗寺のお堂の左側、すなわち山頂側を南に伸びる小径がある。この突き当たりが奥之院と呼ばれているところである。

さて、奥之院としては次の3つが考えられる。

①島四国八栗寺の奥之院、②白滝山の奥之院、③善興寺の奥之院。

このうちのどれであろうか。一時、白滝山そのものが善興寺の奥之院となったことがある。だから、ここは③ではない。島四国は田熊町に、例の彩色摩崖仏のあるところがが三角寺の奥の院になっているだけでで、他は聞かない。ということで、白滝山の奥ではなく手前という感じであるが、②白滝山の奥之院なのである。

五来重さんの『四国遍路の寺』(角川ソフィア文庫)によると各札所の奥の院の多くは、修業の場だったところだそうである。そのことと、かつて不動明王が安置されていたというから、修験道者たちの修業がここで行われたのではないかと思っても間違いはなかろう。

(写真・文 柏原林造)

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