因島文学散歩【16】土生港付近(因島土生町)

土生港付近(因島土生町)

両側に現われては飛び去る島から島へ目を移しているうちに、たちまち因島が見えている。土地の人は、イントウともインノシマとも呼んでいるようだ。

昔は村上水軍の根拠地だったというだけ、なかなか大きな島で、岸壁にはずらりと、工場が居並んでいる。その工場に岡野という字が大きく出ていてはっとする。

(瀬戸内晴美「尾道・因島 林芙美子文学紀行」、学研・現代日本の文学23・30頁)

昭和46年3月に発行された学習研究社の文学全集の解説のために、学研写真部の生井公男氏らと来島された。17頁に「取材中の瀬戸内晴美氏(因島・土生港にて)」と書かれた写真が掲載されているから、やはり土生港に着いた。

工場の壁面に大きく会社名を書いてあるものは多いが、私はいまだ「岡野◯◯◯」と書いたものを見たことはない。だから寂聴さんは生まれつき運の強い人だったのではないかと思う。

この頃、広島で阿川弘之・瀬戸内晴美講演会というのがあって、岡本かの子・太郎親子の話をされた。言葉が機関銃のように出てくるのはテレビで拝見しても同じである。

さて、この本の付録の月報には旅行ガイドがあって、涌田祐氏によってが次のように書かれている。

「尾道、土生をつなぐ水中翼船が最も便がよい。尾道の前に横たわる向島とともに造船の島であるけれども、北西部の重井あたりは季節に行けば除虫菊などが咲き乱れて楽しい島である。宿、臨海荘他数軒。」

(文・写真 因島文学散歩の会・柏原林造)

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