「社会を明るくする運動」入選作文【6】薬物は人を破壊する

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第69回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

薬物は人を破壊する(小学校の部 尾道市入選作品)

高須小学校6年 檀上慶一郎くん

最近、やたらと芸能人が麻薬で捕まっている。なぜ手を出すのだろう、なぜ止められないのだろう。そのことが気になって調べてみた。そして、社会を明るくするとはどういうことなのか作文を通して考えることにした。

富士山のふもとにある聖明病院という更生施設がある。そこの様々な薬物により苦しんでいる人たちが過ごしている様子の動画を見た。鍵がかかった閉鎖病棟、手の震えが止まらない患者、ろれつの回らない患者、壁に向かって話す患者。院内にはシャッターがあり、患者の行動は徹底的に病院のスタッフが管理している。閉鎖病棟のさらに奥には特別観察室という鉄格子の部屋がある。コンクリートの床、しきりのない、穴の空いただけのトイレ。そこには禁断症状で暴れ回る重症な患者が入っている。

常に妄想や幻覚にとらわれている。だから鉄格子には監視カメラが備えられ、二十四時間監視されている。自分の排泄物を食べるという異常行動をとる者もいるという。

暴れ回ってもケガをしないように、水洗レバーも鉄格子の外にあり病院のスタッフが下げに来る。鉄格子からなんとか抜け出そうと怒鳴りながら体をぶつけている。異様な光景だ。そんな彼らを見て、誰が薬物をやりたいと思うのだろう。不思議でならなかった。

次に薬物にはまってしまう理由について調べてみた。好奇心、冒険心、気のゆるみ、投げやりな気持ちが多いとあった。また仲間の影響、反抗心、ストレスや孤独感から薬物乱用、依存になり、気付いたときには人間らしさを失っている。

永田さんという女性のインタビューを見た。

「薬物によって楽になっていたはずが、逆に苦しめられるようになったんです。」

「本当に止めるのって大変で、耐えきれずに死を選ぶ人もいます。」

そう話す永田さんは今も毎日、薬に手を出そうとする意志の弱い自分と闘っている。

禁断症状とは具体的な症状として、幻覚、幻聴、被害妄想があり、殺されるという思い込みから殺人を犯す人もいるそうだ。

脳も小さくなり、体中に激痛が走り、震えが止まらず、皮膚には鳥肌が立ち、骨がばらばらになるほどの痛みにおそわれる。その苦しみから逃げたいからまた薬物を使用する。そうすると少しの間症状が治まる。しかし、また痛みにおそわれ薬物の使用を繰り返す。この恐ろしい悪循環に身も心も壊されていく。

知り合いに「ビタミン剤だよ。」とすすめられ、それが薬物と知らずに使用してしまった芸能人の顔は、元々の顔と捕まった後の顔では到底同じ人とは思えないほど違った。一気に年をとってまるで木の枝のようにやせこけた老人に見えた。

ぼくたちが薬物に無関係でいるためには、薬物の恐ろしさを決して軽く考えず、薬物のことやその先の地獄を知ることが大切だと思う。そして結局は「ノー」と言える強い意志を持つことなのだ。そうでなければぼくたち若者に明るい未来はない。

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