田熊町の有志5人が旧田熊中校舎を活用し田熊小単独存続陳情

田熊小学校を存続させる会」(岡野信亮代表)は21日、半田光行尾道市教育長に面会した後、檀上正光市議会議長に「尾道市立田熊小学校を存続させ旧田熊中学校への移転を願う陳情書」(五人署名)を提出した。

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移転希望先である旧田熊中学校。5月20日には、町民大会が行われた。


陳情書全文は次の通り。

陳情書

尾道市立田熊小学校を存続し、老朽化および地震に対する措置として、旧田熊中学校へ移転することを尾道市に要望します。

今、尾道市では、小中学校の統合の計画が進んでいます。

私達の住む因島の田熊、土生、三庄の3つの小学校も一つに統合する計画がありますが、現在、田熊小学校の児童数は、平成23年度時点で尾道市内31校中15校目であり、将来も児童数は確保できる見通しです。今後複式学級になるようであれば、その時に統合を考えてもよいのではないでしょうか。

《尾道市教育委員会発表の児童数推計によれば、田熊小学校の場合、平成29年度139名(住民基本台帳)、平成38年度 155名 平成47年度 125名となっています。》

先日、田熊小学校の保護者を対象にアンケートを実施した結果、60%の保護者が統合に反対しています。

少人数のクラスおよび学校は、教師がすべての児童に目が行き届きます。それによって落ちこぼれがなくなり、全体の底上げができると思います。国際社会にはばたくには、基礎学力を身につけることが不可欠です。小学校で学習についていけなくなると、中学校にはいっても解からないままになり、基礎のできていない学習は身につきません。一番大切な基礎を学ぶときに、親の力だけでは無理があると思います。

また、小学校の教育は、学力の向上だけでなくそれぞれの地域において伝統文化等を住民と関わりあいながら学ぶものであり、また、将来社会に出て行く者として大切なこと、してはいけないことなどの道徳観を身につけ、人として他人の痛みが判るようなしっかりとした根っこの部分を育てるのも、小学生の時代だと思います。

「学校と保護者と地域が連携して子育て」の意味はここにあるのではないでしょうか。

小学校の通学距離は、児童が歩いて楽に通える範囲であり、また、歩いて通うことによって地域の人たちとのふれあいが一層深まるのではないかと思います。

この度の『尾道市立小・中学校再編計画』では、尾道(御調、向島、因島、尾道旧市内)においての特色・地域性がみられず、どのような学校を創りたいのか全くわかりません。また、周辺の整備計画もなく統合の計画だけが進んでいます。平成22年4月開校の因島南中学校では、未だ通学路の整備がされておらず、交通事故が多発しています。このような状況では安心して生徒、児童が通学できません。

平成19年の因南学園構想の際は住民の反対運動が起こり、小学校の統合は『今一度立ち止まって十分に考察し、時間をかけて地域全体で受容できるよう努力することとします』との回答をいただきましたが、地域との十分な議論もないまま計画が進んでいます。田熊町民は、町から小学校がなくなることを望んでいません。地域から学校がなくなると、その町は確実に衰退していきます。

学校と町は一体のものであり、それぞれ独自の文化と教育環境が熟成されています。生まれ育った町の小学校へ通えることが子供たちの心の安定につながります。また、学校は地域の人の心のよりどころです。子どもたちの元気な声や姿なくして町に活力は生まれません。

因島の田熊小学校は、約150年の歴史と伝統があります。何世代にもわたって卒業生をおくりだしたこの田熊小学校を、田熊の人々は愛しています。

なにとぞ、私達の願いをお聞き届け下さいますようお願い申し上げます。

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