因島で見た野鳥【66】シロハラ

スズメ目ヒタキ科の一種。全長24cmで、朝鮮半島や中国東北部で繁殖し、冬に日本に渡来する冬鳥である。体全体が灰褐色で腹部は白く、オスの頭部はやや黒味が強い。飛翔時に、尾羽の先端の両側にある白い斑が目立つ。因島では柑橘畑や低木の林にいて、地面のミミズ・昆虫や木の実を食べる。人が近づくと、「キョッ キョッ」と鳴いて低空飛行をして逃げるが、遠くまでは飛ばない。一見すると飛ぶのが苦手のように見えるが、日本海を横断する渡り鳥であるから、飛ぶのが不得意ということはない。腹の白さは、目立つような白さではないが、シロハラによく似ていて腹が赤いアカハラというヒタキ科の鳥と区別して、シロハラと呼ばれたのであろう。アカハラは日本中部以北に生息する鳥で、因島では見たことはない。

さて、鳥の渡りのルートを調べる方法について、当連載(64)(65)で述べたが、「鳥は、なぜ渡りをするのか?出来るのか?」を、これからの数回で述べたい。

まず、1年で1万羽当たり1羽減るグループAと1羽増えるグループBについて、この増減率が続くとして、経過年数と鳥の数の関係を計算した結果を図1に示す。

Aは3万年でほぼ絶滅するが、Bは1万年でほぼ3倍になる。実際には、絶対数が少なくなればオス・メスが出会う機会が減り繁殖の機会も少なくなるから、Aでは、図の曲線より急激に絶滅に至る。Bでは、増えると餌が不足するなどの理由で、図のように無限に増えることはなく、どこかで増えも減りもしない定常状態になるであろう。

地球上の生物には、様々な理由で小さな突然変異が生じ、それが、生存に不利な突然変異であれば地球史的な時間とともに絶滅に至り、有利であれば繁栄し新たな定常状態になる。地球環境の変化でも、絶滅する種、繁栄する種が生じる。これらが自然淘汰の一つの側面であろう。

現在の地球に存在している生物は、繁栄して定常状態に達している種であり、現存している渡り鳥は、渡りをすることで繁栄できたと言えるのであろう。

(写真・文 松浦興一)

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