大寒告げる酒蔵の湯煙 伝統受け継ぐ手造りの醸造

 冷え込みの厳しい25日の夜明け前。因島田熊町の備南酒造(藤本久子社長)酒蔵の屋根から白い湯煙が立ち昇った。


 かつて、同町だけで2軒の造り酒屋があった。因島だけで7軒もあったが、いまは「しまなみ海道」沿線島しょ部で生き残ったのは備南酒造だけになった。同社は約百年もの伝統にこだわり、自然条件をさぐりながら大寒の好日を選んで初仕込みを重ねてきた。
 ピーンと張りつめた酒蔵の蒸し器のフタが開く。蒸気が天窓に向って立ち昇る。梯子掛けの作業はスコップで蒸し米が木桶に移され運ばれる。布にひろげて冷されて、ころあいを見て麹室に寝かし、醪(もろみ)仕込みタンクの中で酵母菌が酒米の糖分を分解してアルコールになる。この間約30日間は夜も寝れない手造りの酒造りの日々が続く。

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