小学校存続署名の波紋 目標達成に勢いづく 市教委のハードルが注目

 尾道市教委が推し進める因南学園(仮称)建設=土生・三庄・田熊の3小学校閉校と土生幼稚園の閉園に対して広がった小学校存続署名は勢いが収まらず、目標(合わせて4000人)の超過達成が確実な情勢になった。


 新年度予算が審議される尾道市定例市議会は、2月21日から3月20日まで(予定)で開かれるが、そこへ請願署名が提出される。これで、保護者などの支持を受けたとして市教委(山北篤委員長)が出した決定を住民がくつがえす形になった。
 市教委は事態の掌握にただただ追われるだけで動揺を隠せない。PTA幹部や区長連合会幹部にも住民の批判が集中し始めており、孤立を深めている。説明もできず立ち往生の状態である。
 そうした住民運動の情勢のなかで田熊小PTA会長が攻守ところを変え、同小の存続を求める立場を表明した。
三庄草の根運動 全町民署名目指す
 三庄小学校存続を求める会(青木悦子代表)の署名活動は草の根運動の様相を示し、最後の町民ひとりまで訴えるとしている。青木代表によると、住宅地図を一つひとつ塗りつぶし、事務局にもちこまれた署名用紙の署名を点検しながら、約150人の住民が休むことなく活動をつづけているという。
 ひとりの三庄小学校評議員の学校長への質問と門前払いをきっかけに始まった署名運動は、三庄と椋浦両町に燎原の火のごとく広がり、席巻している。あらためて両町住民の学校・教育への関心の高さを示した。
 目標は4700人のうち2000人。現在1600人を超えており、勢いから判断して、超過達成は時間の問題と見られている。
2千余人の署名添付 田熊小存続請願提出
 田熊小学校の存続を求める会(藤原繁広代表)は16日から田熊小閉校反対の署名運動を行っていたが、約10日間で町民約4000人のうち過半数に当たる2000人の署名を付け来週にも尾道市議会へ請願書を提出する。
 百余年の伝統を受け継ぐ”田熊教育”の原点となっている田熊小学校は町民の誇り。「なぜ、この時期に廃校をするのか」という疑問の声がひろがった。
 これに対し、市教委は、因南学園(仮称)について昨年1月から因島の各種関係団体に説明、賛同を得たと判断したという。だが、一般町民は、因南中学3校の統廃合については了解したが小学校に関してはカヤの外だった―と憤懣やるかたない。市教委は10数回も説明、質疑を行ったというが、プロセスに問題があったという住民判断は否定できない。

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