ふるさとの史跡をたずねて【151】粟島神社(因島田熊町八幡神社)

粟島神社(因島田熊町八幡神社)

因島三庄町から因島モールへの近道が妙泰越えで、對潮院の墓地横に妙泰神社がある。女性の願いごとならなんでも叶うというご利益が妙泰神社にはあると以前に書いたし、また因島三庄町地蔵鼻の鼻の地蔵さんにも同じようなご利益があるということも既に書いた。妙泰夫人は、因島村上氏来島前の釣島箱崎浦の戦いで死んだ。鼻の地蔵さんにまつわる話には、吉充の名前が見え隠れするから、因島村上氏の時代の終わり頃のことである。ならば、鼻の地蔵さんが、妙泰神社にあやかったのかというと、そのご利益がいつごろから言われだしたものか、わからないから、どちらが先だとか言うことはできない。

妙泰神社も鼻の地蔵さんも因島独自のものだから、二つを並べてみるだけでは議論は進まない。そこで全国的なもので似たようなものがないかと探していると、人形供養で有名な粟島神社があった。そこのご利益の一つに、女性の悩み事ならなんでも解決してもらえるというのがあった。こういう話は進化変貌するものだから、同種のご利益と考えて、因島にも粟島神社があるのか、と探した。『ふるさと三庄』には「三庄の神さまと仏さま」の項に「粟島さん(淡島)」と書いているが、場所は書いていない。知人に尋ねると、知らないが地蔵鼻のことでは、という答えが返ってきた。

現在は福山市になっている沼隈町の『沼隈町誌』に、昭和30年代までは、子安講で春と秋に因島の新四国の子安さんに参っていたとある。子安講は四国の香園寺の発明品であるから、島四国では田熊浄土寺にある61番香園寺のことであろうが、番外札所「鼻地蔵」も子安さんと呼ばれていたそうである。ということで女性のことなら何でも鼻の地蔵さんに頼むのなら、あえて粟島さんを祀る必要はないだろうと言いたくなるが、そこが庶民信仰の不思議なところである。

また大雨のたびにお参りできなくなるのであれば、リスク分散は必要で、因島田熊町八幡神社に粟島さんが祀られているのはそれなりに意味があるだろう。

(写真・文 柏原林造)

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