因島で見た野鳥【52】モズ

スズメ目モズ科の一種で、全長20㎝の留鳥。オス=写真右=は頭が橙褐色、背が青灰色、尾は黒褐色で長い。羽は黒く初列風切の基部に白斑がある。過眼線は太くて黒い。

メス=写真左=はオスに比べ全体に淡い色合いで、過眼線は茶色、背は褐色、下面は淡褐色で褐色の細かい横斑が目立つ。

昆虫、小型の爬虫類、小鳥、ネズミなどを捕食する小型の猛禽。嘴は鉤型に曲がっている。タカ科やハヤブサ科の鳥は、獲物の首を折るために、上嘴の側面に突起部(嘴縁突起 しえんとっき)と下嘴の側面に突起部が収まるようにくぼんだ部分を持っている。モズも、写真メスの嘴の先に見えるように、嘴縁突起を持っており、「屠殺鳥」とも呼ばれている(M・ブライト”鳥の生活”)。獲物を尖った枝など突き刺しておく「早贄(はやにえ)」の習性があるが、その目的は明らかでない。

「もずが枯れ木に 鳴いている 俺らは藁を 叩いてる…」と歌われるように、秋には、オス・メスとも、「キィー キィー」と甲高い声で「高鳴き」する。「モズの高啼き七十五日」といって、「高鳴きを聞いて75日後に初霜が降る」と農作業の目安になっていた。「さえずり」ができる前などに鳴く不明瞭な鳴き声を「ぐぜり」というが、モズの「ぐぜり」には、沢山の鳥の声が含まれていることがあり、モズを百舌あるいは百舌鳥と書く(蒲谷・松田”日本野鳥大鑑”)。

(文・写真 松浦興一)

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