「社会を明るくする運動」入選作文【12】優しさにあふれた町づくり

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第68回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

優しさにあふれた町づくり

向島中学校2年 王野奏海さん

「大丈夫ですか?」、「気分が悪いのですか?」

先日家族で出かけているとき、道端でうずくまっているお年寄りがいました。その方は熱中症のようでした。

すると父はすぐに車から降りて声をかけ、そしてスポーツドリンクを買ってきて飲んでもらい、背中をさすってあげていました。その様子を見て私は、「まったく知らない人に声をかけて、細かい気くばりができてすごいなあ。」と思うと同時に「私にも何かできることがあったんじゃないかな。」と後悔の心も生まれました。私の父は誰にでも優しく、困っている人を見かけたら、すぐに声をかけにいきます。

七月に西日本をおそった豪雨により、広島では土砂災害が発生しました。私が住んでいる向島でも山の土砂がくずれ、尾道にある父の会社の近くでは、一階は土砂で埋まり、車も埋まって動けない状態だったそうです。父はそこに土砂をかき出すボランティアに行きました。父は、「数十センチの土砂でも身動きがとれなくなるから、その中に人が埋まってしまうと、身動きがとれなくなるんだろうな。」と言っていました。

この災害では、数多くの方が犠牲になったり、停電や断水により、不便な生活を送られたりした方がたくさんいます。尾道市でも停電や断水が一週間以上続きました。しかし、断水が発生しても、給水所では猛暑の中、高校生のボランティアの方が、水の入ったポリタンクを疲れた顔ひとつせず、車まで運んでくださいました。私たちの町では、「井戸水ご自由にお使いください」と書かれたはり紙をはって、快く水を提供していました。

慣れない水の無い生活が続き、みんな不安やストレスがつのる中、水を運んでくださるボランティアの方々、水を提供してくださるあまり話したことがない近所の人に、言葉では言いつくせないくらいの感謝の気持ちと、他人なのにそこまで人を思いやることができる人たちに感動を抱きました。

今回の災害で困っている人を助けるボランティアの方々や地域の人々の姿と、体調が悪そうにしている見知らぬお年寄りにすぐに声をかけに行く父の姿が重なりました。父は、「断水で不自由して困っているときに、近所の人や地域の人に助けてもらって、すごくありがたかったよね。その気持ちを忘れないようにすれば、自分も人のために何かしてあげることができるよ。」「父さんは、施設の近所の人にとてもよくしてもらっていたからボランティアに行ったんよ。」と言っていました。「感謝の気持ちを忘れない」ということが一番大事なんだということに気付きました。

コンビニエンスストアなどのお店に募金箱が設置してあります。その中には、箱いっぱいのお金、思いやりが入っていました。「一円でも募金しよう。」「これで広島は早く復旧するだろう。」そういう思い、願いが伝わってきたような気がしました。

「他人を思いやる」、「人に感謝をする」それは私たちにとって一番必要なことなのかもしれません。私たちは気づかないところで誰かに助けてもらいながら生きています。見守られながら暮らしています。私はまだ十四歳で、周りの人に助けてもらうことが多いけど、どんなに小さなことでも何かしてもらったら、「ありがとう」という言葉がすぐに出てくる、そして困っている人がいたら、父のように、「大丈夫ですか?」と声をかけてあげることができる大人になりたいです。

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