因島で見た野鳥【37】クイナ

ツル目クイナ科の一種、全長29㎝で、沼地や水辺の草薮の中にすむ。因島では冬鳥。日本鳥類目録には、クイナ科として12種が記載されている。

1981年に鳥類学者が新種と認定した、ヤンバルクイナもその一種である。

クイナは、他のクイナ科の鳥と同様に、体の横幅が縦幅に比べ小さい、いわゆる側扁形で、足指は非常に長く水草の上や沼地を歩くのに適応している。

嘴は比較的長く、栗褐色で下嘴の基部に赤みを帯びる。足は黄褐色。体の上面は褐色で黒の縦斑(背骨に平行)があり、腹と脇に白・黒の横斑がある。警戒心が強く、水辺に現れてもすぐに草むらに身を隠す。

筆者は聞いたことはないが、「クィッ クィッ」とか「クワッ クワッ」と鳴くとある(蒲谷鶴彦:日本野鳥大鑑、1996)。古くは、次号で取り上げる「ヒクイナ」とあわせて「くひな」と呼ばれていた。

クイナは本州中部以南では、冬鳥であるが、詩歌では、「ヒクイナ 」を指すことが多く、水鶏(くいな)は、夏の季語である。

(写真・文 松浦興一)

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