因島で見た野鳥【36】セグロカモメ

チドリ目カモメ科、全長61cmの海鳥。大型のカモメで、冬鳥として飛来する。嘴は黄色で、下嘴の先端近くに赤い斑点がある。足は、淡紅色。頭と体の下面は白く、背中と翼の上面は、青灰色で、尾羽は先端まで白い。因島の海に単独か、小さな群れでいる。カモメやウミネコに比べ大きいが、単独でいるときは、大きさで識別することは難しい。足が淡紅色であれば、セグロカモメの可能性が大きい。

セグロセキレイやセグロアジサシなど、種名にセグロとある鳥の背は黒いが、セグロカモメの背の色は、他のカモメ類に比べ、むしろ明るい。英名は、「Herring(ニシン) Gull(カモメ)」で、「背が黒い」意味はない。翼の先端(初列風切羽)は、翼をたたんだ時には背の後端(尾羽の上)になる。大型のカモメであるワシカモメやシロカモメの翼の先端は黒くないが、セグロカモメの翼の先端は、小・中型のカモメと同じように黒い。種名の由来に関係しているのかもしれない。セグロカモメに比べ、背が黒く、やや大きい、オオセグロカモメも稀に見る。

(写真・文 松浦興一)

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