尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【1】小さい子の見本となれる自分に

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第68回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

小さい子の見本となれる自分に

栗原小学校6年 島村由芽さん

わが家では、朝と夜のご飯の時は全員そろって、テレビを点けず学校や職場でその日にあったこと、ニュースや新聞の話をする。

最近、ある二つの事件の犯人の子どもたちが、事件のその後どのように過ごしてきたかをテレビやインターネットニュースで取り上げていた。私たちは、ご飯を食べながらその話をした。

事件の犯人の子どもたちは、どちらの事件も、親がたいほされてから児童養護施設で生活するようになっていた。

施設や学校では、子どもだけではなく、大人からも事件のことでからかわれたり、ひどいいじめにあったりしたそうだ。高校や大学受験に合格しても、学校から辞退して下さいと言われたり、働きたい職業につくことや結婚も、最初からあきらめていたり、結婚が決まっても、相手の親から縁を切られたりしたとインタビューで話していた。

勉強、就職、結婚など、自分のやりたいことを全てうばわれてしまい、事件のことから逃げられない、自由に生きていけないことはとてもつらいと私は思う。

もしも私だったら、たまたまその家に生まれてきただけなのに何でこんな差別を受けなければいけないのかと考えてしまう。また、事件を起こした親といじめや差別をしてきた人たちのことを絶対に許せないし、にくいと思ってしまうだろう。

私は、事件の犯人の子どもたちが、なぜこんなに差別やいじめを受けるのか考えた。それは、大人もいじめや差別をしているからだと思う。

「犯罪者の子どもだから、何かやったらおそろしい。」と、大人が子どもに話してしまうから、それを聞いた子どもがそれを信じて差別やいじめをしてしまうのだと思う。子どもは、大人の真似をすぐにしてしまう。「親の背を見て子は育つ」という言葉がある。悪いことでも、大人がやっているからやってもいいのだと、子どもは思ってしまう。親が差別をするようなことを、言ったりやったりしなければ、子どもも真似をしないはずだ。

私の母は、「自分がされていやなことを人にしてはいけない。」と、私が幼い頃から何度も話してくれた。ご飯を食べている時には、父もいろいろと悩み等を聞いてくれる。そのおかげで、私は学校で楽しく過ごせている。

すぐには効果が表われないかもしれないけど、まず、身近にいる大人が先頭に立ち、差別をしないという意識を持つことが大切だと思う。そして、なぜ、差別をしないという意識を持つことが大切かを子どもと話し合う時間を作ることが必要だ。そして、大人が話をしている時は、子どもは素直に話を聞くことも大切だと思う。

わが家のように、ご飯の時にでも、家族でコミュニケーションを取り、悩みや相談ができる場所をつくれば、いじめや差別も少なくなると思う。そうすれば、明るい社会に近づき、犯罪自体も減ってくると思う。

私も母のように、小さい子の手本となれるよう、努力をしていきたい。

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