因島で見た野鳥【14】カンムリカイツブリ

カイツブリ目カイツブリ科の一種。全長は56㎝で、因島で留鳥のカイツブリの2倍以上ある。国際自然保護連合により、「軽度の懸念」だがレッドリストの指定を受けている。

冬に因島の周りの海に、単独か2・3羽で飛来する冬鳥。

背は黒褐色だが、前面が白い長い首が目立ち、沖合では、白い浮遊物のように見えることがある。

嘴は淡桃色で、目は暗赤色。頭頂部に黒い冠羽があり、これが、種名の所以であろう。

カイツブリと同じく潜水で獲物を捕食するが、潜水時間が、カイツブリの平均15秒程度より長く、30秒以上潜り続けることもあり、潜水開始の位置から随分と離れた場所に浮き上がるので、見失いやすい。

繁殖期には、「カッ カッ」と鳴くとのことだが、筆者は、鳴き声を聞いたことがない。

古くは、カイツブリとカンムリカイツブリを含めて、鳰(にお)、あるいは、「にほとり」とも呼び、「におのうみ」は、琵琶湖の別称である。

本来は越冬地として琵琶湖に飛来していたと考えられるが、繁殖例もあるらしい。

(写真・文 松浦興一)

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