因島で見た野鳥【13】カイツブリ

カイツブリ

カイツブリ目カイツブリ科の一種。全長26cmで、因島の池では、年中見ることができる小型の水鳥。

目は黄色で、鋭い目つきをしている。夏羽(繁殖期の羽衣)では、頭と背は黒褐色、顔・喉・首は赤褐色。嘴の付け根に黄白色の部分がある。

冬羽および若鳥は、全体に淡い色合で、幼鳥には黒の縞模様がある。尾羽は極端に短く、脚の付け根はお尻あたりで、水かきのある長い指をしており、歩行は不得手で、潜水が得意である。

しきりに潜水し小魚・エビ類を捕らえるが、水草に止まっているトンボを捕らえることもある。他の鳥たちと同様、トンボは、羽が邪魔するのか、呑み込みに苦労している。

春から夏に、浮巣で子育てをし、雛を背中に乗せて泳ぐ姿も観測できる。雛を背中に乗せたまま潜水し、獲物を捉えることもできる。

池の一隅から、突然、「ケレ ケレ ケレ…アリャリャ」という鋭い鳴き声が聞こえる時があるが、声の主は、カイツブリである。

「掻(か)きつ潜(もぐ)りつ」が鳥名の由来との説あり。

(写真・文 松浦興一)

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