西日本豪雨 断水と井戸【1】柏原林造さん(因島重井町)

西日本豪雨による、2週間の断水は、尾道市水道史上初めてのことで市民にとって大きな試練になった。

市の全体が断水になるなか、普段通りの生活をつづけることができた家族がいる。その一例が、因島重井町の柏原林造さんの家族である。

柏原さんの家は、市水道を引いているが、主には先祖代々受け継いできた井戸水を水源にしてきた。だから、断水になると、その井戸が威力を発揮した。

福山市に住んでいた柏原夫妻が地元に戻り、母と同居したのが今から3年前のことである。両親が守ってきた井戸水が良質で、保健所から生水を飲んでも大丈夫とのお墨付きを得ているという。

こうした事情で柏原家は飲料水と生活用水ともに井戸水を使ってきた。例外なのが台所の湯沸かし器で、市水道であることがその設置条件になっている。

ところが、昨年夏、子や孫が一斉に里帰りした際に井戸の水が枯れるという事態が発生。それをきっかけに今夏前に市水道の拡張を行った。その直後に起きたのが西日本大豪雨であり、断水だった。

洗い場の井戸水で茄子を洗う。蛇口をひねれば井戸水が出るようにしている。

柏原さんは改めて井戸水の大切さを知ったとして次のように語った。

「先祖代々が井戸を守り、使ってきたお陰で、今回助けられた。地域にはまだ井戸がたくさんあると思う。これからも大事にしていきたい。」

柏原林造さん

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