ふるさとの史跡をたずねて【87】平田城跡(因島外浦町・因島鏡浦町)

外浦の堂崎山城は鏡浦の岬にある古城と一連のものであったと、書かれている。その古城をどこにするかは難しい問題であるが、「一連」と「岬」という言葉から、梶ノ鼻に続く尾根の最頂部近くがよいのではないかと思う。その尾根は外浦側も鏡浦側も平田という地名であるから、平田城跡と呼ぶことにする。

平田城跡へ行くには平田道路の切り通しから、久保田権四郎さんの寄付碑のある側へ登る。ただし、鏡浦町側から入る方が登りやすい。尾根筋を登っていくと、やがて最頂部へ至る。南北朝時代で水軍の時代ではないから、海に近い必要はないので、この辺りが城跡だと思えばよい。

百島の茶臼山城跡と似ている。両側が急な傾斜であり、防御の面からもよい立地だと思われる。しかし、広沢五郎らは北朝側の小早川氏に負け、勝った小早川氏は、ここに住まず椋浦町へ移った。おそらくここでは狭いと思ったのだろう。

帰りは尾根筋を引き返さずに、東へ進んだ。かつてはそのまま東に下れば海に出たのであろうが、現在は水軍スカイラインで切れている。その絶壁は勇気だけでは降りることはできないので、少し手前で左右の畑へと迂回しなければならない。

(写真・文 柏原林造)

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