ふるさとの史跡をたずねて【80】三庄小学校校歌碑(因島三庄町四区)

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三庄小学校校歌碑(因島三庄町四区)

平成27年3月の閉校式があった日の朝、突然電話が鳴った。校歌の「夕日にうるわしく えまいて高き」の「えまいて」の意味を録画に来ているNHKのディレクター氏に尋ねられてわからないのだという電話だった。

卒業生にわからないのに、私などにわかるわけがないと思ったが、三庄からはるばる早春の奥山を越えてかかってきた電話なので、中学校卒業時に肖像画を描いていただいた松本賢校長先生が編集された『ふるさと三庄』で歌詞を見ればわかるかも知れないと思い、調べてみると言って電話を切った。本はすぐに出てきたが、校歌があると思ったところにあったのは「三庄盆地踊りのくどき」だった。名作で、感心しながら読んだが、えまいては出てこない。隣を見れば、「三庄町イロハかるた」というのがあった。こちらも面白く読んだがやはり、えまいては出てこない。

その次はパソコンで打った。一文字打つごとに候補が変わる。えま、と打って次の三文字目を打つまでの瞬間「笑まう」と出て消えた。だから「笑まいて」ということだとわかった。

後に、校歌はもっと前のページにあったとわかった。

葛原しげる氏は格調の高い多くの校歌を作られたが、歌碑になっているのは多くないであろうから、元三庄小学校の校歌碑は貴重な一つである。

(写真・文 柏原林造)