離島同士で足場づくりを 上島地区4町村10月発足 人口8600人の合併選択

今治市と因島市からラブコールされていた県境の愛媛県上島4町村は、10月1日に「上島町」を発足させ、離島同士が結束して足場をかためながら次の段階として新今治市や県境を越えた因島市との合併を模索する方針を決めている。アメとムチの期限つきの平成の大合併のなか、最終的に選択するのはその地域に暮らす住民自身にほかならないが、9つの島で人口8,600人の合併選択肢を振り返ってみた。

日常生活は因島に依存

今治市の呼びかけで越智郡15町村の首長会議が開かれ16市町村合併が議題となったのは2002年1月23日。そして翌月開催された首長会では、弓削町と岩城、生名、魚島の3村が離脱。その年の4月には4町村で任意合併協議会を発足させ、8月には法定協に移行。今年1月にはすべての協定項目で合意に達した。

この4町村は上島地区と呼ばれる離島で佐島、豊島、高井神、赤穂根、津波、鶴島、平内などの諸島が含まれている。人口3800人の弓削町から今治港までは高速艇で約1時間。県庁のある松山市までは1日がかりである。一方、広島県側の因島市とは目と鼻の先。約10分でフェリーが行き交い、買い物や通院、通勤など上島地区4町村の住民たちは日常生活を依存している。新聞、テレビの情報は愛媛県よりも広島県側の必要性が高い。だが、越県合併には漁業権域や県議会などクリアーが難しい。今治市と合併しても”へき地”になる。財政運営上さけて通れない合併問題を抱えた不安理由から「生活圏を共にする島民同士で足場を固めながら将来をさぐろう」と一歩を踏み出した。

住民意識を探るために弓削町が2001年に実施したアンケート結果は上島4町村を選択した町民が60.3%。今治市1市15町は11.2%だった。

合併後の新町名は「上島町」。人口約8,600人で1万人に満たないが、少子高齢化と過疎化が進むなかで、この合併をゴールと思っていない。合併特例債という”アメ”も10年もちこたえられるかどうか分らない。次の段階を視野に入れ離島に山積されている課題と取り組まなければならない―と、6期24年の町長を引退した木下良一氏はつぶやく。

地図画像は上島合併協議会より転載しました。

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