一触即発の年の瀬 終戦直後と現代を重ねて考察

 齢八十路にさしかかると過去のできごとと現代を重ね合わせて洞察、因果を楽しむことが多い。60年代のバブル期に友人の息子が自衛隊に行くと嘆いていた。「本人が自分の意志で決めたのならば笑顔で送り出してやれよ」と、若者の後押しをした。


 彼の話を聞くと「身心を鍛えながら国費で重機の免許を取得、その後で就職を探す」というわけ。当初、期待していた「愛国心」のかけらもないことにがっかりもした。
 ともあれ、彼は姫路連隊に入って間もなく北海道へ移動した。司馬遼太郎が学徒出陣で姫路戦車隊に入営、やがて満州の戦車学校へ移動したもののソ連の勢いに退却して日本へ逃げ帰ったケースとオーバーラップしてみた。違いといえば第2ステージが満州と北海道の違いだろう。どちらも対ソ連防衛にほかならない。
 終戦後、火事場ドロボーのように北方領土を蚕食したソ連を警戒しての北海道自衛隊増強だったが今は北朝鮮の後ろ盾となっている中国へ米韓日の矛先が向けられ一触即発の年の瀬だ。
(村上幹郎)

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