女優・東ちづるさん 母校因島高校で講演【4】

これまで骨髄バンクのボランティアを通して多くの白血病の方々とお会いしました。そして、いろんなことを教えられてきました。

「生きることは何んだろう」と考えたことがありますか。(会場の後輩たちはシーンとした)どんな目的で、学校に通い、将来はどんな人間になりたいのか―と、問いかけた。

ある日のこと、白血病の男の子が若者の自殺のニュースを見てこう言ったそうです。「自殺するのなら、その命を私にくれるといいね。この人に、もうすぐ死ぬかもしれないよ、と言われたら必死で生きようとしたかもね・・・」と。

あなたたちは、事故にでも遭わない限り死なないと思っているでしょう。生きていることって、とてもラッキーなことなんですよ。そう思いませんか。それならば「ちゃんと生きようよ」。そして、どんな人生を送りたいか、どんな人間になるか、ちゃんと向き合って考えてほしい。

ボランティアについて私の考えを聞かれたら「溺れている人を助けるようなもの」と答えています。これが今の私の持論です。この持論は私が命がけで身をもって悟った答えです。女友達四人でバリ島旅行に出かけた時の話です。コテージに着いた日の夜のことでした。旅の楽しさで有頂天になってプールに飛び込んだ友達の様子がおかしい。溺れている―と、私はプールに飛び込みました。因島育ちですから泳ぎには自信がありました。ところが、溺れている友人のバカ力で抱きつかれて水をガボガボ。その怪力であわや二人とも溺死するところでした。幸い、コテージの係員に助けられたが、これが海や川であったら―と思うと今でもぞっとします。

私とすれば、とっさの判断でしたが、あの時できたことは「大声を出して助けを呼ぶ」「浮き輪かなにかを投げる」「プールサイドから棒や手を差し出す」などいろいろ方法はあったはずです。無理は禁物。ひとりよがりの誠意や正義は傍迷惑。

ボランティアも全く同じことだと思います。私のボランティア珍道中はまだまだ続きそうです。

(9日10日、因島高校講演「私のボランティア珍道中」より要約)

写真は因島芸予文化センターでのチャリティー会場でサインをする東ちづるさん

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