【カープ敗退寄稿】「世界に一つだけの花」岡田源太郎(マリン歯科クリニック)
「ナンバーワンにならなくてもいい」
某国民的アイドルはそう歌った。
いやいやいや、ナンバーワンにならなくちゃダメでしょ。
我らがカープは今年こそは日本一にならなきゃいけなかった。
プロ野球は勝負の世界。結果だけがすべて。
CS敗退という圧倒的なリアル。今年も「一線」を越えられなかったカープ。
おれもいちカープファンとして、やはり日本一というストーリーを期待していた。夢見がちな少女が抱くボーフレンドへの淡い恋心のように心待ちにしていた。いや、おれ夢見がちな少女になったことないけどね。
そりゃあ腹は立つさ。ハラタツノリさ。
だけど正直に言うと、怒りよりも喪失感の方が大きかった。「あー今年のカープも終わったか」と。
短期決戦では即座に結果が求められる。だから敢えてディスらせてもらう。
緒方監督は敗戦の弁で「流れつかめるような戦いをしなくてはいけない」と言っていたが、負けた理由を「流れ」のせいにしているようでは、近所のパチンコ屋にいるオカルトを信じるオッサンと一緒だ。一生勝てない。
そもそも今シリーズ緒方監督は流れをつかむべく采配していた。ただ結果がチグハグだった。流れを引き寄せるために無理して確率の悪い勝負を挑んではいけない。負けている時こそ辛抱が必要だ。
リーグ戦で下位のチームが日本シリーズに進出すると必ずと言っていい程巻き起こるCS是非の議論。カープファンからすると「10ゲーム差以上つけてんのになんでだよ、このハゲー」って気持ちはよく分かる。マジでよく分かる。
なんだけどさ、例えばもし今シーズンCSがなかったとしたらリーグ戦終盤、膨大な数の消化試合をこなさなきゃいけないわけで、それもどうかと思うわけよ。
「だってー、あと何試合消化試合あると思う?35試合」
ってなったらブルゾンちえみじゃなくともビックリだろ。リーグ優勝の価値低下を危惧する向きもあるけれども、興行的にもCS争いしているチームのファンとしてもやはり「CSあってよかったな」というのが実情なんじゃないんかなあ。
なのでおれはCSの存在自体は必要だと思う。けれども日程に関しては再考してもいい。
日本は台風列島だ。来年以降CSが台風のため順延して、「日程の都合上消化できません」あるいは「たとえドロンコだろうと無理にでも試合は消化します」という事態が訪れない保証はどこにもない。もう一日くらい予備日を増やしてもいいのではないか。
さて、この原稿を書いているのは10月27日なんだけど、昨日うれしいニュースが届いた。甲子園のスター、広陵高校「中村奨成」の交渉権をカープがゲットした。いやー地元の好素材がカープ入りなんてガチでうれしい。内角のさばき方が抜群だし、甲子園でみせたセカンドへの送球には非凡なものを感じた。小生期待してるよ、奨成だけに。なんつって。
緒方監督よくぞ当たりクジ引いてくれた。さっきはディスってごめんな。
しかしあれだ、清宮をはじめとして今年も楽しみな選手がたくさんプロ野球界に入ってくれた。そんなに急いでメジャーに行かなくてもいいじゃねえか。日本のプロ野球だって捨てたもんじゃないぜ。
小さい花に大きな花。その花を咲かせてくれよ。だっておれたち野球ファンにとってはそれぞれが特別なオンリーワンなんだから。
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