碁打ち探訪今昔四方山話【1】テレビ初放送囲碁対局 本因坊秀格―アマ本因坊村上文祥(因島出身)

テレビで囲碁対局が放送されたのは昭和36年(1961年)4月29日の天皇誕生日でした。今ではインターネットというメディアの活用をすることが当り前のようになってきましたが、当時としては画期的なできごとでした。そしてアマ本因坊村上文祥さん(故人)は、因島高校の後輩であり早稲田大―荏原製作所で活躍、郷土自慢の一人でもあったわけです。しかし戦後の一般家庭の三種の神器の中の一つであるテレビが普及していませんでしたので当時(昭和36年6月号「棋道」)の記事と写真を見ながら振り返ってみたいと思います。

テレビ初放送のプロ・アマ本因坊戦左が因島出身村上文祥氏

囲碁の対局がテレビで放送されるようになったのは本放送が始まって約10年後のことのようです。つまり今から約50年前になります。それまではラジオでしたが棋譜を耳で聞いて内容を理解することは大変ですし、相当の棋力が必要です。当然のことながらテレビ放送を望む声がひろがります。

そこで企画された初回がプロ・アマ対抗戦でした。録画なのに当時はテープが高価であったことや編集技術に問題もあって対局が最後まで収録できなくて狗肉の策として繋ぎ合わせるという始末だったようです。結果は、二子でアマ本因坊村上文祥さんが快勝しています。

その後は本格的にお茶の間で囲碁を楽しむ企画放送が続いています。ちなみにラジオ放送のNHK杯は第10回目の昭和37年からテレビに移り第一回対局は藤沢秀行名人対高川格九段で藤沢名人が中押し勝ちしています。

写真はテレビ初放送のプロ・アマ本因坊戦左が因島出身村上文祥氏(上)と秀策記念館に展示されているNHKお好み対局の棋譜(下)。

NHKお好み対局の棋譜

(庚午一生)

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