ふるさとの史跡をたずねて【57】細の洲(因島重井町細島)

細の洲(因島重井町細島)

笠岡から鞆の辺りが瀬戸内海の中心だから、因島近くでは満ち潮は東進し引き潮は西進する。しかし、島にぶつかれば南北に分かれる。干満の程度において出没する岩礁があれば流れはさらに複雑になる。

さて、川を下る粘土の微粒子は帯電しており、電気的な反発力で浮遊している。それが海水と出会うと、マグネシウムやナトリウムのイオンで電気的に中和され、反発力を失い集まって堆積する。だから河口付近で三角州ができやすい。

須波沖を流れる満ち潮は、小佐木島を過ぎると海域が広がるので流速は下がるだろう。さらに東には岩子島があり、その北の尾道水道は狭いので細島の北を東進する満ち潮は大いに難儀するであろう。そして南東へ向かって流れ込んでくる三原の沼田川の流れを受け止めるような形で細島がある。そこにできたのが細の洲である。

細の洲がいつ頃から知られていたのかはわからないが、『芸藩通志』の重井村図には載っているから、かなり古くから著名なものだったに違いない。

細の洲は荒神社から見ることができるが、さらに新開の方へ降りればよく見える。地の雀島は潮が引けば渡れるが、その先の細の洲は少し距離がある。首まで浸かれば歩いて渡れる通路がありそうであるが、歩いて渡っている人を見たことはない。私は探検家ではないのでそれ以上は進まない。

…もちろん細の洲は史跡ではない。しかし、かつて潮干狩りの名所だったということで、そろそろ史跡の仲間入りをしそうである。

(写真・文 柏原林造)

 

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