司馬遼太郎さんと因島の縁 最初の来因は直木賞受賞の昭和35年

司馬遼太郎さんが因島の戦友、橋本輝明さんに捧げる弔辞の終章は「宇宙の真理は夫レ輪廻(りんね)のみ。世に在る、在らざるは輪廻の中の仮りの姿にすぎない…」と結んだ。

葬儀は昭和55年(1980)4月28日。因島土生町の善行寺。あれから30年を経ているから知ってる人は少なくなった。そんなとき、橋本さんの甥で因島ロータリークラブ前会長の(株)橋本組社長、柳澤ゆきひこさんと司馬遼太郎夫人みどりさんの弟で記念館長の上村洋行氏とのご縁ができ「二十一世紀に生きる君たちへ」(小学校6年生教科書)に書いた冊子50部を因島南中学校に寄贈していただき同中学で講演を聞くまでの親交が深まった。

司馬さんが最初に因島を訪れたのは「梟の城」で第四十二回直木賞を受賞した昭和35年(1960)37歳のときだったと記憶している。その当時は市民会館や文化ホールもなく日立造船の協和寮で講演したと聞いている。この時、ワイシャツにサインを求めいまでは家宝にしているご仁もいる。

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