難読の地名と言われる御調(みつぎ)郡消える日近づく尾道に合併

小林美津子

一読して解り易い歌である。日ごろから手紙や自己申告に類する物に必ず書いていた文字、それにいつも振り仮名でも付けようかと思えるような、御調(みつぎ)という地名。小学校の時からずっと書きつづけて来たのである。もうこれからは使わない文字だと思うと何かしら淋しさを憶えるのだろう。平凡に詠っているようだが「消える日近づく」に思いがこめられてある。誰でも一度や二度は読み方を聞かれたことがある地名でもある。おんちょう郡・ごちょう郡・みしらべ郡などなど聞かれたことがあった。因島も昭和28年までは、広島県御調郡三庄町枕谷と一例を上げれば右のような呼び方をしていて、都心に住んでいる人から見ると随分と淋しそうに見える地名である。

御調(みつぎ)という呼び名がどこから出て来たものか、その故事来歴についても色々と説があるようだが、広辞苑にも「みつぎ」と発音する文字が「貢・御調・調」と載せられていた。大昔の武家政治以前のころ(大化~天平?)支配者の貢物(みつぎもの)。または天災や疫病の退散を祈っての祭神への貢物をする、その伝承の碑文から来たともとれそうである。

今の日本は、急激に少子化・高齢化・過疎化が進んでおり、国の助成金の配分も含めた、市町村合併を期限付きで推められている。一部には観光収入・大会社の税収入などで大同合併の無用のところもあるにはある。日本中の大方の市町村が合併の方向で知恵を絞っており、因島市も来年の一月十日を期して尾道市になる。わずかに因島の文字だけは残るようである。例えば、尾道市因島土生町というようになる。

(池田友幸)

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