ふるさとの史跡をたずねて【37】日野山砦(因島土生町)


image_print印刷用レイアウトを表示

日野山砦(因島土生町)

小丸城跡の北に日野山砦がある。日野山砦には日野山神社があり、その下に摩崖仏がある。本によっては木野山とも書いてある。

才の池の横の島四国繁多寺から三庄方面に歩き、最初の小道を右側へ入る。4つ目の農小屋の隣に参道がある。2つ目と3つ目の農小屋は近くにあるので場所によっては1つに見える。潅木に覆われてほとんど通れない。

小丸城跡から北西に下山するなら、上から2つ目の農小屋が下から4つ目の農小屋である。ここから左へ登ると大きな岩がある。この岩に摩崖仏が3体ある。それぞれに文字が彫ってあり、右から「十九番立江寺」「高野山」「奥州南部字曽利山」と読める。立江寺は義経上陸の地近くの阿波立江寺のことだろうから、摩崖仏は延命地蔵菩薩だろう。字曽利山は恐山の古名だが、奥州北部だから、別の山のことかもしれない。

摩崖仏の上の日野山神社は周りに小石が整然と積まれているのが印象的だ。周囲一帯はウバメガシの群生に覆われ、古い木製の小祠にひっそりと木漏れ日が射していた。

北端から明徳寺が見えていたから、場所的にも小丸城の一郭として使われた可能性はあるだろう。

(写真・文 柏原林造)

日野山神社