お待たせ!4月1日から 重井西港駐車場無料化 よみがえる海の玄関口

平成7年度から有料化された重井西港駐車場が4月1日(土)から、無料化される。現駐車場の柵と仕切り線はそのまま残るが、開閉棒は取り除かれる。

駐車場の無料化は、三原市や細島の通勤者、通院者にとって朗報で、その負担を大きく軽減する。同時に10年以上つづいた有料化体制の解除は市民全体からも歓迎されており、それは、海上交通の利便性を見直す契機になっている。

海道全通下の海上交通見直し

今年の5月連休時にもしまなみ海道は全通する。その全通は、島嶼部にとっていっそうの「橋ゲタ化現象」を不可避にすることだろう。しかも橋代の値下げはますます悲観的な状態になっている。尾道市議会で亀田良一市長は、道路公団民営化で橋代値下げはいっそう困難になっていると答弁した。

ところで、架橋が全通すれば船は必要でなくなったのか。橋は万能なのか。しまなみ海道だけで島はやっていけるのか。むしろ架橋の全通が近づけば近づくほど、皮肉にも海路の重要さが浮びあがってきている。

言うまでもなく島と島との主要交通手段は船である島にとって橋は、非常時の交通手段であり、生活に密着した日常的交通手段は船であるとまで指摘する人もいる。

新幹線ひかり三原駅停車

三原航路にみられるように島と本州との関係でも船便は依然として有力な交通手段の位置を占めている。18日から三原駅に新大阪と広島を結ぶ新幹線「ひかりレールスター」が停車することになった。重井―三原港フェリー始発便は上り午前6時57分発に連結することになっている。

橋と共存する尾道航路

尾道―重井東港―瀬戸田の快速船で結ぶ「瀬戸田運航」(本社・尾道市)を利用する瀬戸田や因島の住民は多い。とりわけ新浜港で下船する通院客が目立つ。

瀬戸田港―尾道港が約40分、重井東港―尾道港が約20分。船賃も橋代より格安である。重井東港はもともと無料の駐車場が整備されており、乗客の利便をはかっている。

こうしたなかで、「瀬戸田運航」は、航行中の全9便を三原市鷺浦町の佐木島須ノ上港へ5月末から寄港させることを決めて、中国運輸局に申請した。

このようにみると三原・細島航路の重井西港と尾道航路の重井東港というように重井町の「因島の北玄関口」としての役割は明白である。

架橋と共存してしぶとく生き残っている航路が金山―赤崎フェリーである。因島と生口島を結ぶ、なくてはならない航路として利用されている。

橋でつながっていない因島―弓削、因島―生名、因島―岩城は海路の重要さはいうまでもない。しまなみ海道ははたして島嶼部の住民にとって十分な生活道路になりうるだろうか。住民は生活の智恵を働かし、船と橋の使い分けをはかっているように思える。船を主要な生活航路として利用し、足りないところを橋で補完するやり方である。

しまなみ海道全通を間近に控えて島で生活する住民にとって、「橋と船」について考え直す時が訪れている。そもそも島々は歴史的に港湾を基点に集落形成がなされており、海を無視したところで産業も生活も成立しない。

にもかかわらず、実現可能性をますます失っている「橋代値下げ」を追い求める主張が、果たして通用するだろうか。過度な架橋への期待は島の活性化にプラスになるだろうか。ついに実現した重井西港駐車場無料化を契機に論議の深まりを期待したい。

(青木忠)

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