ふるさとの史跡をたずねて【28】常楽院静金供養碑(因島重井町小林)

常楽院静金供養碑(因島重井町小林)

白滝山観音堂の堂主常楽院静金の供養碑が小林(こばし)の島四国高照院の隣にある。(写真右端)供養碑は大正九年の三百大遠忌に建てられているので、高齢であったことがわかる。常楽院静金大徳が戒名で、本名は峯松作兵衛と言い、細島で山伏をしていた人である。細島はかつて山伏島とも呼ばれ、多くの修験者がいた。小細島との間は今でも「山伏瀬戸」と呼ばれている。

重井峰松(峯は峰の異体字)氏の祖は、足利尊氏が九州へ下ったときの従者で、帰国の際尾道で病気のために戦列から離れ、宿の娘を娶った。その後重井に来て峯松五郎左衛門義光と名乗ったと伝わる。五郎左衛門家は白滝山表参道と伝六ロードが交差するところにあり、大瀬戸と呼ばれる。また白滝山南西の尾根にある峯松神社には、「峯松元祖豊安大権現天保十二年二月建之」と書かれている大岩などがある。
常楽院静金は四代五郎左衛門の五男で、大瀬戸家最初の分家である。常楽院峯松氏は初代から九代までが修験者で、権大僧都の高位者も輩出している。

なお、左端の大きな墓碑には七代夫婦と八代の名が記されている。

(写真・文 柏原林造)

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