しめ縄に稲穂啄む雀ごの三羽もおればいかにか愉し

元旦とはまことにめでたく、会う人ごとに挨拶を交しあう。カラスが鳴いても雀が飛んでいてもみんなおめでたい。人のこころはそれぞれの受けとり方で不幸とも幸せとも見えるのである。この雀を題材に歌ってはあるが新春早々の祝(ほ)ぎ歌と言えよう。近ごろは大方の家の玄関先に付けられてあるしめ縄飾り風景である。このしめ飾りに四、五本の稲穂が結び付けられてある。この稲穂を見つけて三羽の雀がしきりに突っ突いているところである。昨日の午後、形の良いのを選んで買って来て付けたのにと思いながら眺めている。

雀には雀だけが通じ合う雀語があるのだろうか、雀の親子か一族か、チッチッと羽をばたつかせながら、おいしいおいしい、まあまあともとれる。この中に物知り雀がいたとしたら、この稲穂は「コシヒカリ」、いや「ヒトメボレじゃあ」と言ったかも。

昔から日本の国は瑞穂国(みずほのくに)と言われているよう、日本の全土に米が豊かに稔り、武士の階級も給料もみんな米穀を基礎単位に決められていた。江戸時代・明治大正も含めて白いおまんま(米)が腹一杯に食べられるのはほんの一握(にぎり)の人々であった。食べたとしても他の五穀(麦・粟・豆・黍・稗)に少量を混ぜていた。

以前(昭和初期)には三方(さんぼう)に稲穂を載せて神棚にお供えをしていた。新年のお飾りもしめ縄も五穀豊穣から出たもので天地の神々へのお祈りであった。土地柄や年代によっても大きく異なるが、しめ縄・五幣の飾る場所も、カマド・井戸・水甕・石臼など命に関わりのある物・場へのお祈りと共に、己れ自身の心の浄化と新しい年への希望である。

(池田友幸)

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