しまなみ道の駅 開設準備すすむ 波戸岡さん(原町・シトラス農園)

近ごろ、東生口原町の国道317号沿いの賑わいが目立つ。生口中学校、柑橘直売所のシトラス農園、尾道ラーメン、コンビニのホットスパー、東生口診療所。原町ファミリー薬局と、新しい町並みが生れ、人の集まるスポットの風景になっている。

そのなかで、ひときわ目を引くのは柑橘直売所「シトラス農園」(波戸岡伸夫社長)で、平日、祝祭日とわず観光客などで賑っている。原町生れの原町育ちの波戸岡さん(58)は、生口島しまおこしグループの代表もつとめており、同店の周りに「しまなみ道の駅」を開設する準備を進めている。

高根みかん専門店 ねらいが的中

地元の瀬戸田高校を卒業後、二十数年造船業界に身を置き、さらに不動産などの仕事を経て、波戸岡さんが「シトラス農園」を開いたのは、しまなみ海道開通に合わせた平成10年のこと。「シトラスパーク瀬戸田」と同じ時期である。 社長は、みかんの品質にこだわり、全国有数のブランドである「高根みかん」の専門店として開店。店頭に、約8割の「高根みかん」を中心に、瀬戸田・因島産のあらゆる種類の柑橘類をあふれるばかり並べた。

まず注目したのが瀬戸田を訪れた観光客。同店のみかんの味を知った客は観光のたびに、くりかえしやって来て、「みやげはやはりみかん」と、買い求めるようになった。「シトラスパーク」見学者の売店の様相すら呈している。

生口島おこし

現在、社長は「しまなみ道の駅」開設の準備にいそがしい。自分の店のまわりに、そのための3000坪の用地を確保。原町、州江町や瀬戸田全域の住民に参加を呼びかけている。

地元の生産物を地元で消費する「地産・地消の推進」の発想のもと、地元の生産者に農産物・加工品・漬物などを持ち寄って売ってもらおうというもの。住民の手によって、野菜の市を中心に巨大な青空広場を作りあげよういう、構想である。

海道の通行客をひきつける

2年後には、しまなみ海道未開通区間が開通する。観光客が生口島を素通りする心配も大きい。

波戸岡さんの狙いは、そのことを直視し、それに先がけ、しまなみ海道から通行客が思わず降りたくなるような、魅力的なゾーンを作ることにある。それが「シトラス農園」や「しまなみ道の駅」というわけだ。

大三島でお婆ちゃんが、畑でとれた数本のキュウリを「道の駅」に持っていき売っている姿を見て、生口島でもやろうと決心した波戸岡さん。生口島にも野菜栽培グループが多くあるという。住民からの協力の姿勢に手ごたえを感じている。「生口島の島おこしためには、瀬戸田も因島もない。みんなでやるんじゃ」「今、攻めにゃあどうしょうもないよ」と語る姿が強く印象に残った。

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