尾道市が狩猟講演会 福山市の先進例学び地域あげ取り組みを
イノシシなどの被害が広がっているなか26日、芸予文化情報センターで、尾道市狩猟講演会(尾道市主催)が開かれた。
この講演会は、住民にイノシシなどの被害実態を知らせ、住民が鳥獣捕獲の担い手になるきっかけを提供するために企画された。
講師は、福山市芦田町福田割石地区鳥獣被害防止協議会の國頭敬市代表=写真上。
平成25年から国のモデル事業としてイノシシなどの鳥獣被害防止総合対策事業に取り組んでいる。地域のリーダーとして集落をまとめ、環境整備による鳥獣被害防止を図ってきた。
講師は、「地域全体で学習し、取り組んでいくことが大切。草を刈り茂みなどイノシシの隠れ場所をなくす。生ゴミを畑に捨てるなど餌付け要因になることをしない」ことを強調した。
さらに國頭さんは、イノシシの生態や習性などの基礎知識を次のように説明をした。
イノシシ基礎知識
【生態と習性】
- 臆病で警戒心が強い。人を見かけたらイノシシの方から距離をとっていく
- 開けた場所では警戒して行動する
- 一度馴れると大胆不敵になる
- 頭が良く、学習能力が高い
- 成功した仲間をまねる
- 人が恐いから夜間行動をすることが多いが、安全な場所では昼間でも活動する
- 雑食で、人が食べるものは全て食べる
- 鼻・牙・体が武器
- 気に入った場所で3~5キロメートル範囲で行動。
【運動能力】
- 成獣は鼻で80キロの重さを持ち上げる
- 数キロ泳ぐ
- 時速35キロメートルで走る
- 1メートル以上のジャンプ力
- 鋭い嗅覚(犬並み)
- 鋭い聴覚。
【興奮した状態】
- 牙を鳴らす
- 毛を逆立てる
- 慌ただしく走り回る
- 地面を脚で引っ掻く。
【遭遇したら】
- ちょっかいを出さない
- 驚かさない
- 落ち着いて行動する
- 目をそらさない
- 背を向けない
- ゆっくりバックし距離をつくる。
つづいて広島県猟友会の豊田富雄事務局長=写真下=が演壇に立ち、「猟友会に任せればよいという時代は終わった。住民自らが捕獲の担い手になる必要がある」と語り、狩猟免許などの取得の説明などを行なった。
住民が危機意識
参加した因島田熊町の住民ふたりから話をきいた。
「畑、庭先がたびたびイノシシで荒らされている。近所も同じ状態だ。こうなったら自分が狩猟免許を取るしかないと思い、今日参加した」と口々に語った。
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