約12万年前の石刃を発見 砂原遺跡(出雲市多技町)

やっと秋がやってきたようだ。田んぼの稲が実り、秋祭りの夜かぐらの囃子が山間部で聞かれるようになると何かにとりつかれたように山陰路「神話の里」へと車を走らすことがよくある。


いなばの白兎と大国主命。スサノオ尊とヤマタノオロチの物語りは戦前の小学校修身や歴史の教科書で習ったものだが児童は「御伽噺(おとぎばなし=空想的な話)」としてそらぞらしく先生の話を聞いていたはずだ。

ワニに皮をはがれてまるはだかになった兎が大黒さまに助けられたり、頭が八つ尾が八つの大蛇。背中には杉の大木が生えていたオロチを退治した話など、現代っ子にも通用しないだろう。だが、戦前教育では先生のいうことは絶対だった。

神代の時代は歴史上の弥生時代で日本列島で稲作が始まり、銅や鉄が造られるようになったころの話だから生活に関してのロマンを追い求めることができる。ところが今回の出雲市多技町の砂原遺跡で見つかった石刃旧石器は約12万年前と推定されるのだからケタが違ってきた。

(村上幹郎)

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