因島マイカルサティ跡地へ 日立造船因島生協が食品店 土生界隈の賑わい取り戻しを

今年11月に設立60周年を迎える日立造船因島生協(本部・尾道市因島田熊町、岡野龍広理事長、組合員1万2千人)は6月17日総代会を開き咋年11月閉店撤退したマイカルサティ因島店跡に食品を主とした平屋建て店舗を出店することを発表した。総代会での異論は出なかったが商店街や住民から不満の声しきり。サティ撤退後、地権者は集客力のある食品スーパーに絞り島外を含め出店交渉を続けていた。

結果は地元の生協店が統廃合して移転することで決着したのでがっかり。不況の後遺症と住民の高齢化で斜陽化した日立造船城下町にとって明るい話題にはなっていないようだ。


生協本店進出が決ったサティ跡地

日立造船因島生協の設立は1949年。因島と愛媛県上島町に7店舗を構え、葬祭ホールが順調で2009年3月期の供給高は30億6400万円。前期比7.5%増。

戦後造船ブームに乗って1957年、日立造船因島工場の労使共同出資により5階建てのビルを建設。因島を中心とした島しょ部の生活文化施設のシンボルとして日立会館を運営した。1・2階は日立因島生協本店、3・4階は映画館・劇場、5階はレストラン・宴会場で県東部で最初のエレベーターが設備された。日立造船が世界第2位の建造量を誇った1969年をピークにオイルショックに続く、業界の構造的不況の追い打ちを受け1986年に因島工場から新造船部門を撤退。日立会館も不況の波をかぶり解体の道を選ぶことになる。

店舗整理で黒字に

因島工場から新造船建造部門が撤退したことで日立生協の運営も厳しくなった。2006年から不採算店の整理にかかり3店を閉鎖、現在7店舗。2006年度の経常損益は1500万円の赤字が2007年度に830万円の黒字に転換。2008年度は6800万円の利益が出て7年ぶりに供給高が30億円台に乗った。

赤字削減の努力とサティ因島店の撒退による生協中央店の売上げの伸びが大きい。それに葬祭コープメモリアルホールが業績を上げている。

年内オープン目指す

生協中央店とサティ跡は郵便局と因島署を挟んで100メートルも離れていない。これまでの商戦ではサティに軍配が上がっていた。他のスーパーがサティ跡地に進出すると生協が受ける打撃が大きいとして跡地取得を決断した。

計画によると、サティ跡地1716平方メートルのうち21年度中に330平方メートルを取得、残り1386平方メートルは24年度に取得。12月開店を目指し鉄骨平屋660~825平方メートル規模の店舗を建設。駐車場15台分確保する。中央店は衣料・雑貨を残し食品部門を移す。このほか土生町の宇和部店を閉鎖して新店舗に統合する。予算は土地取得を除いて約2億円。


食品売場を撤退する因島中央店

品ぞろえが課題

市民の関心事は商品構成、従業員の応対そして市街地の活性化。サティ撤退後やむなく生協を利用している人の大半は「品ぞろえがもう一つ」という。コープ商品というプライベートブランドと他のスーパーとの対抗上、ナショナルブランドを併売。しかし売り場面積が狭いため品目数が限られてきたが、新店舗面積は約990平方メートルが予定されているので品ぞろえが充実できる。さらには高齢化が進む地域住民に優しい店舗づくりにも配慮、賑わいをとり戻してほしいものだ。


閉店が決った生協宇和部店

傍目八目

マイカルサティ因島店の撤退で人通りが激減。かつての繁華街がゴーストタウンになって半年が過ぎた。跡地の所有者は市街地の活性化に役立つ商業施設建設に向け4階建てビルを解体、更地にして島外スーパーと交渉を重ねてきた。

コンサルティングには地元の第一工房が当った。出店要請をするなかで敷地が狭すぎるとか、賃貸料が高いなどが理由で交渉が難航した。当初から土地の売却先を集客力の多い食品スーパーに拘らなければ良い条件の話はあった。

しかし商店街への集客力と土生地域の高齢者の不便を解消するには食品スーパーが必要だった。大手スーパーは集客力があるが採算が合わなくなると撤退する。そんな中で日立生協の地元商店街との連携や地元住民への配慮した計画が採用された。

ところが、地元住民も商店街の店主からも歓迎の声が聞かれない。品揃えが悪い。値段が高い・接客態度が悪いetc。原因は分っているはずで、この機会に「あっと驚く」ようなお店にしてほしいものだ。

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尾道市因島土生町フレニール前(旧サティ因島店前)
TEL 0845-22-7511

平日・土曜日 11:00~22:00
日曜日・祝日 11:00~14:00