棋聖戦尾道対局 依田紀基九段制す 接戦にファン堪能

 囲碁の第33期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)第3局が4、5日、因島土生町のナティーク城山であり挑戦者依田紀基九段が山下敬吾棋聖に半目勝ちし、対戦成績を1勝2敗とした。第4局は19・20日、岩手県花巻市佳松園で行われる。


 4日午前9時開始。先手の山下棋聖が右上小目に第1手をうった。午後5時9分、依田九段が46手目を封じて初日を終了。
 5日午前9時再開。午後7時9分、白番の依田九段が半目勝ちし一矢を報いた。
 棋聖戦第3局開催は、昨年9月の本因坊秀策囲碁記念館開館記念事業として行われ因島対局が5年ぶり、3回目とあって、囲碁ファンの関心を呼んだ。
 前日の3日の午後、対局する棋士2人は因島外浦町の囲碁記念館を訪問。挑戦者依田九段は、本因坊秀策の墓前で勝利を誓った。夕方から前夜祭が、ナティーク城山であり、平谷祐宏尾道市長ら50人が出席した。
 4・5日とも多くの囲碁愛好家がつめかけた。プロ棋士による指導碁や大盤解説会がありファンを喜ばせた。

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