この島に水軍の末裔偲ばれて村上の姓の人の多さよ

この島に水軍の末裔偲ばれて村上の姓の人の多さよ

土居 瑠子

水軍と言えば、村上水軍といわれるほどに、その呼び名は有名である。特に因島出身の者にとっては、その言い伝えがどうであれ、一寸した誇りにさえ思う人も少なくない。歴史的な諸資料や文献などによる推定、設定によっては良いことずくめではないかも知れないが、島人の祖先や、限られた島の生活、さらには板子一枚の上での生命のやりとりをした海の男達の生きざまに想いを致すときに、いつか自分自身もその中にいる、浸っているという想いがするのである。想像をすればするほどにロマンに満ち溢れた「水軍の末裔が偲ばれる」の一語と言えるところである。

この歌の作者は、島の出身者ではなく、何かの用があって因島に来た一人である。さすがだね、「水軍の島」というだけあって、向こう三軒両隣りまではいかないまでも、「村上さんち」が多いのには驚きである。参考に思って電話帳を開いて見ると、ざっと千二百軒はあるだろう。また同姓同名も多く同じ町内に三人四人は珍しくなく、ずっと以前のことだが、運送業者が婚礼の荷物の行く先を間違ってしまって、関わりのない村上家に運んだと言う話を聞いたことがある。昔村上水軍がいたからどうだ、と言うことでも無いだろうが、因島に限らず、愛媛県の伯方島にも生名島にも、また向島町にも村上の姓の人はいっぱいにいる。あまりに村上の姓が多いことから、次のような話を聞いた。「石ころをポンと蹴飛ばしたところ、その石が村上さんに当たってまた、跳ね返った石が村上さんにあたり、さらにもう一人の村上さんにも当たった」。と話していた人も村上さんと言う人であった。

(池田友幸)

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