しまなみ海道究極のサイクリングマップのたくらみ

香本昌義さん香本昌義(こうもとまさよし)さん

昭和10年8月21日、尾道市長江に生まれ現在70歳。

香本さんたちが中心に、長江中地区のみなさんがたくらんでいる古民家再生プロジェクトの場所を拝見するため歩いていると、行き交う人が香本さんと二言三言言葉を交わします。顔が広い!!

昨年から長江中町内会でまちづくり研究会を立ち上げ、地元に軸足を置く香本さん。

その香本さんが出版社も参考する『しまなみ海道自転車道への誘い』を作ったのが、しまなみ海道が開通した1999年。当時の話など、しまなみ海道と自転車との関わりを語っていただきました。

本格的に自転車を始めたのはいつ頃ですか?

大三島のパーキングにて 本格的に自転車を始めたのは定年後ですね。それまでも尾道の町をママチャリで走っていましたが、はじめた動機は体力維持でしたね。

たまたま、知り合いの自転車屋の方からサイクリングクラブを立ち上げたいと相談され、事務局長としてクラブの運営に携わることになりました。

 当時、しまなみのサイクリングロードは?

最初、因島から瀬戸田に架かる生口橋を渡ろうとしたら、入口がわからなくて自動車道に迷って入ってしまった。しまなみ海道の開通が間近に控え、自転車でも歩いても渡れるしまなみ海道をさかんに広報していた時期でした。

しかし、実際はルートの案内標識もトイレの案内も満足でないのが現状でした。そのことを行政に指摘すると、行政から「あんたやってくれんか」です。(笑)

短期間で要望書を提出されたそうですね。

どうやれば自転車や歩いてしまなみ海道を快適に楽しめるか、半年かけて県が定めた推奨自転車ルートを自分の足を使って徹底的に調べ、1999年5月の海道開通の半年前に要望書を出すことができました。

どのような要望でしたか?

伯方島に渡ってスグの所にコンクリートプラントがありますが、曲がりくねった狭い道で、ダンプカーの出入りも多く、けして自転車にはやさしくない道路でした。 でも、道幅を広くしてくれた。一度に全部というわけではありませんが、ルートの案内標識やトイレの案内標識などが徐々に整備が進み、自転車のための道が整備されるまでになっています。特に、愛媛県側は熱心でした。

サイクリングマップが好評だったようですね。

尾道から今治ルート、今治から尾道ルートを別々に分けてサイクリングロードを紹介したのが新鮮だったようです。自転車でしまなみ海道を走ると、それぞれのルートで視界が違うことがわかります。それを丹念に調べて案内したのが受けた(笑)

文字通りしまなみ海道サイクリングマップの集大成でした。でも、サイクリングマップを完成されるのは、あくまでも自転車でしまなみ海道に訪れる方々です。自転車で大切なのは脚力とやる気。自転車の性能は二の次です。ママチャリで尾道と今治を往復する方もいます。私も20回以上今治まで渡っているけれど、行けば行くほど新しい発見がある。

表紙 地図
しまなみ海道・自転車道の誘い」の表紙と生口島、大三島、伯方島のマップ。
手書きの地図に丁寧な説明文が織り込まれたサイクリングマップ冊子である。

橋はそれぞれ個性的ですね。

私は橋の博物館だと思っています。定年までの40年間三菱重工で働き、設計から現場まで、プロジェクトを取りまとめた経験から、技術屋の目で橋を見ると、どの橋も建設された時期の最先端の技術が駆使されています。

因島大橋は橋に使う鋼材にも厚みがあり二重構造になっていますが、自転車や歩行者も通行できる長い橋を架けるとなると、当時の技術ではこのような構造になったのでしょう。尾道大橋と新尾道大橋の橋の厚みを比較すれば、技術の差と進化の過程が手にとるようにわかります。


因島大橋の下側の道路。緑側が歩行者道で黒側が二輪車道になっている。

しまなみ海道が全線開通しましたが。

しまなみ海道の基本は生活道路です。住民が快適に暮らせる道路でなくてはいけません。この海道を生かすも殺すも、そこに住む人たちがどれだけ知恵をだすかです。瀬戸田の汐待亭に立ち寄ると、いろんな情報が入ってくる。しまなみをどのように活かすか、それぞれの島の持ち味をだし切磋琢磨すれば、いつか芽が出ると思います。運命共同体・しまなみ共和国ぐらいの意気込みでアイデアを出していきたいですね。

自転車の目線は歩く人とほぼ一緒で低い位置にありますから、いろんなものが目に入ってきます。漁師町やみかん畑で「よっていきねぇ」と声をかけられ、そこで一服することやみかんをいただくこともあります。これも交流です。物事は俯瞰することも必要ですが、低い位置から暮らしを眺める視点も大事だと思います。

香本さんの現在の関心ごとはなんですか?

自転車は少しお休みにして、今は地元の活動でフル操業です。なかでも、約170世帯ある町内会の活動が楽しくてしょうがありません。古民家を復元し再利用し、長江中地区の住民が買い物帰りにフラッと立ち寄るたまり場「山城戸庵やまきどあん」の整備を、地元の仲間でボランティアしています。行政からも注目されており、行政の協力も得ながら、早期の完成に向けて活動中です。

山城戸庵入り口 山城戸庵建設予定地で夢を語る香本さん

ぜひ、今後も面白いことを地元でたくらんでください。ありがとうございました。

 

  1. 今朝の朝食は
    ご飯に、味噌汁、メザシ、納豆、味付け海苔、漬物
  2. 好きな食べ物
    何でも好き
  3. 今後の夢
    早く自分だけの時間を持ちたい
  4. 今日一日のスケジュール

04:30

起床

05:00

朝食

06:00

ラジオで、NHKニュース・海外ニュース・ビジネス展望
洗濯物を干す

07:30

お茶の時間(日本茶)、新聞4紙に目を通す

08:00

インターネットで内外の通信社数社のニュースをチェック
NHKの番組表をチェック
BBCのweb版のトップニュースを聞く
NHK番組「プロフェッショナル」をDVDへ録画予約
町内を案内してくれる香本さん
役員宅訪問(書類渡し)
町内一巡(ゴミステーションのチェック)
途中、役員や世話人と情報交換
「某さんが、電話が欲しいと」家内から携帯へ
もう一軒、役員宅訪問

09:00

帰宅。某さんへ電話
パソコンに向かい、会議の書類を作成

10:30

昼食

10:50

小学校へ電話。秋の町民運動会開催日の調整
年間スケジュール決定の配布用の連絡文書作成
市社協からの電話に対応、市某課からの電話に対応

11:30

民放のニュース視聴

12:00

NHKのニュース視聴、生中継ふるさと一番視聴

12:45

横になる

13:15

南人子さんとこの工事の状況を見にいく

14:00

コーヒーブレイク、お茶飲み客来宅

14:30

尾道市役所へ出向く、3課を回る(依頼事項のフォロー)

15:30

福屋ブックセンターへ、注文した書籍の受け取り
地下の食品売り場で食品の購入
帰宅途中、商店街で、知人と立ち話
尾道の山腹

16:30

洗濯物を取り込む

16:45

夕食

17:30

民放のテレビニュース視聴

18:00

NHKローカル番組を視聴

19:00

NHK全国ニュース、クローズアップ現代を視聴

20:00

入浴

20:30

NHK番組「プロフェッショナル」の録画DVDを鑑賞

21:00

読書、途中、携帯へ知人からメールが入る(パソコンの指南)

23:00

床に入る

00:30

携帯へ知人からメールが入る(パソコンの指南)

筆者紹介

大西好樹
大西好樹PRプランナー
芸術は爆発だ!の岡本太郎氏制作の「太陽の塔」がある大阪府吹田市生まれ。

関西学院大学卒業後、東京のPR会社で国内、海外の企業や団体やサッカー、テニスなどスポーツイベントのPR活動を担当。

2002年11月から妻の古里である因島に活動の拠点を移し、デジタル画像処理会社や家具メーカーの広報活動を支援し、現在は造船、海運を中核とする企業グループに在籍。

因島の読み聞かせグループに参加し、小学校などで好きな絵本を子どもに語っているおっさんです。

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