ありがとう へんてこライオン

長新太ちょう しんた(小学館)

ありがとうへんてこライオン

私は長新太ちょう しんたさんの絵本が大好きで、

それぞれの作品を様々な場所で読み続けてきました。

「へんてこライオン」シリーズもそうです。

「しんくんとへんてこライオン」 「ゆうちゃんとへんてこライオン」を

はじめとする シリーズ6作目は、ちょうさんが亡くなってから半年後の

2005年12月に出たばかりの「ありがとうへんてこライオン」。

まさに、心から言いたい“ありがとう”です。

 

「へんてこライオン」の「へんてこ」って意味は、ただ変なんじゃなくて、

優しくて、面白くて、可愛いくて、味があって、深くて、分かりやすくて、よく分かんなくて、

奇妙で、キテレツで、不思議で、素敵で、惹きつけてやまないってことなのかな?

いえいえ、まだまだ言い足りないかも!?

へんてこライオンは、ちょうさんそのもののような気がしました。

へんてこライオンは、ヒコーキライオンになって飛んで行っちゃった・・・・。

「ともだちのライオンがいっぱいいるところへとんでいきまーす。」

へんてこライオンは、最後にベッドになっていいました。

「おやすみなさい。たのしいゆめをみてね。」

保育園やおはなし会で読み聞かせした時、「へんてこなライオンのおはなしです。」と、

繰り返されるところは皆で声を合わせました。

絵本の一番最後の

へんてこなライオンのおはなしです。

この文字の大きさに、私、涙が出ました。

ありがとう、ちょうさん。理屈なしに大好きです、ちょうさん。

 

私はさがしてしまう。理屈抜きの自然の中で、

見上げた木から山からお月さまから飛行機から、

へんてこライオンのしっぽがみえていないか・・・?

アーッ、ちょうさん、みーっけたー!!

( ブックトーク ・ 橋本和子 )

ありがとうへんてこライオン
長 新太
小学館 (2005/11)

関連リンク
長新太 – Wikipedia

筆者紹介

橋本和子
橋本和子
こんにちは。はじめまして。橋本和子です。実にどこにでもある名前ですよね!? でも、いまの私には、とっておきの大切な名前。だって、『子』どもたちに『本』を渡す『橋』のような役割、その中には『和』がある-なんてすてきな語呂あわせでしょ!?

橋本和子さん似顔絵 私はしなまみ海道の生口島で『おはなしひろばポレポレ』というグループで読み聞かせをしています。毎月、保育園、幼稚園、図書館などで「おはなし会」をもち、絵本の読み聞かせ、紙芝居、手あそび、歌、おりがみなど、いろいろ取り入れて楽しくやっています。

小学校では“ゲストティーチャー”として、読み聞かせ&ブックトーク(本の紹介)の授業も行っています。中学生のためのグループ「読書ボランティア・スピカ」にも所属し、中学校の朝読やブックトーク授業にも関わっています。

日ごろ、島の子どもたちにいろいろな絵本や読みものを渡している私ですが、今回からこういう場を得て、大人のみなさんにも本を紹介させていただけることになり、嬉しくてドキドキしております。子どもから大人までみんなで楽しめる絵本や、大人が読んでも感動しちゃう児童文学、親子で語り合える本をたくさん取り上げていきます。

稚拙な文章ではありますが、読み聞かせのエピソードも交え、少しずつ書いていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

ありがとう へんてこライオン”へ2件のコメント

  1. hatomi より:

    ポレポレメンバーが遊びに来たよ。最近花粉症で、寝込んでます。なのに、障害者福祉が大きく変わる年なので、公私共にバタバタ。起きている時はバタバタ、それ以外は死んだように寝てすごしています。たま~に更新する私のブログにもたま~には来てやってね。投稿者のhatomiをクリックして来て下さい。

  2. 宇海 より:

    私は、この本読んでないけど、どんなに素敵に“へんてこ”なライオンさんなのか、想像できちゃいそう。
    和子さんは、きっと、子供のようなピュアな心で見て、書いてるんでしょうね。
    いつも、元気いただいてます。
    ありがとうございます。

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