AERA with Babyのアンケートより

先日、AERA with Baby 2008秋号(朝日新聞出版)に、わたしが答えたアンケートの記事が掲載されましたが、実は、たくさんの質問に答えていました(笑)。しまなみ人の皆さんにもぜひ!

こちら、ノルウェーの我が家の庭では、今年は桜がとてもきれいに長く咲いてくれました。天気があっていたのですね。

この桜は、どこにも見られません。ここでしか見られません。他のピンクの花の咲く、日本桜といわれている木はちらほらと見るのですが、ここの花のように1つでなっておらず、いくつかとかたまっています。

ちょっと残念のなのは、木の下の方にきのこらしきものが、出てきているので、ちょっと弱り気味なこと。

5月5日には母からのプレゼントの鯉のぼりを上げて、前日に夫が作ったケーキの残りでちょっとお祝い。近所の子供も呼んで、中庭で食べましたよ。

AERA with Babyのアンケート回答より

(1)出産 母児同室? 退院までの日数、産後の赤ちゃん・ママへのケアetc….

出産から退院まで母子同室でした。退院は3日から5日後。黄疸がでなければ、大抵3日後。異常がなければ、1日後には病院内のホテルに移動し、夫も滞在できる。私が1人目を出産したときは、言葉が通じないことが不安で、夫も1泊してもらいました。出産にかかる費用はすべて無料です。

(2)授乳・水分補給 子育てしている国では母乳・ミルクどちらが主流? こうすれば母乳がよく出る、など信じられていることは? ○○を飲ませてびっくり etc….

出産してからすぐに母乳をのませます。入院中も頻繁に試みる事をいわれ、子供が上手く飲めない場合は指導をしてくれます。母乳を飲まないからといって、出産後の水分補給はしません。私の母が日本から来てくれていたのですが、体重がへるので、水分をあげないからではと心配していましたが。。飲んでいないようでも、吸わせる事を言われたように思います。母乳をよく出すには、授乳中に母親が水分をとることをを言われました。

(3)離乳食 どんなものを与える? 現地では○○が主流。進め方の違いetc…

穀物のおかゆが主流です。オートミール粥が栄養があると云われています。市販品にはお湯をまぜるだけの粉があり、りんごや梨味のものがあり、外出時には必需品でした。私たちはオートミールと全粒粉をつかっていました。

(4)おやつ いつごろから与え始めた? どんなものを? おやつに対する考え方の違いなど気づいた点もあれば。

日本のような、無添加、野菜果汁入り、甘さひかえめ、辛さ控えめ、などといわれた、からだにやさしそうな、便利な子供用おやつが売られていません。干しぶどうなど、干した果物をよく私たちはあげていました。

(5)食事 離乳食が終わり、子どもに与える食事で何か考え方の違いは? 他にも気づいた点があれば。

人参、キュウリなど野菜の丸かじりをするのは普通です。

(6)入浴・お世話 赤ちゃん時代の入浴のさせ方に違いは? 幼児期はどうでしょう? 他、髪の毛のケア、爪のケア、肌のケアなど独特のやり方があれば。

入浴は3日に1回くらいと云われる。それは肌の自然の油がとれ、乾燥してしまうからだそうだ。乾燥しているノルウェーならではでしょうか。

(7)寝室 赤ちゃんと両親はいっしょ? 別? またその理由もお聞かせ下さい。日常の寝かせ方の違いなどもあれば。

私たちの第1子が寝が悪かったときに、保健所云われた事は、部屋は別で自分のベットで、夜中の授乳はしない、父親ができるだけ寝かしつけるということでした。

(8)あやし方 どんなふうに赤ちゃんをあやす? こうすれば泣き止む、など信じられていることは?

日本でよくされる、軽くたたくトントンをしない。なでるのが普通。
いないないばああ。は共通。

(9)遊ばせ方 家でよくする日本と違う遊び、戸外での遊び方、ママ友とのおつきあい

ベリー摘み。雨でも、雪でも、かっぱやしっかりした外着で外で遊ぶ。

(10) TV・ゲーム 見る時間、する時間、乳幼児向け番組、TV・ゲームに対する考え方etc

『おかあさんといっしょ』などの教育番組がない。アニメなどはある。昔話の読み聞かせを大事にしている。
私たちはテレビを持たない生活をしている。

(11)父親の育児参加 父親の育児に対する考え方、家庭での役割分担etc….

女性の独立が強いノルウェーでは、父親も家事や育児をするのは平等。

(12)祖父母の育児参加 祖父母の子育て夫妻に対する距離、孫への態度、しつけ、干渉etc…

干渉はあまりない。日本では、実の母より多くの干渉をうけるが、こちらは、子は独立した個人という気があるのか、私たちへの干渉はされないし、こちらの祖母は世話をしてあげるというより、少し距離をおいた見守り方をしているように思う。
頼めば喜んでみてくれる。孫へは悪い事はおこるが、しつけをしているという感はあまりない。

(13)公共の場で 赤ちゃん連れ・子連れに対する周囲の人の態度、電車・バス・レストランなど公共の場での日本との違い

子供から、若者、老人までみな、道を通れば笑顔で通りすぎる。バスで乳児が泣いていれば必ずあやしてくれる。満員でないゆとりのある国であるからだろうか。

(14)しつけ 考え方の違い、親でなくともマナーが悪いと周囲の人が叱るetc…

マナーが日本ほどないように思う。。ただ、我が子が公共の花をつんでいたとき、しかられた。
自然に対しては思いが強い。

(15)教育 教育に対する考え方に違いは? 早期教育は? 将来の進路への親の思い、受験熱etc…

幼稚園では教えることをしない。子供にゴールを決めないという誇りがあるそうだ。
ノルウェーではシュタイナーの学校が多くあり、日本で云う早期教育、受験熱とはほど遠い。子供の将来の進路は、個人の国ではもちろん子が決める。一般の高校の後に、好きなものを学ぶ事に試すことができるような1年がある。その後、大学に入り本格的に学びはじめる子が多い。
早期教育というのとは少し違うと思うが、スットゥン活動というのがあって、昔話など、ある程度の読む本を赤ちゃんのころから読むというのがある。

(16)母親の社会参加 出産後も母親は働くことが多い? その場合、誰が赤ちゃんの世話をする?

母親は出産後1年間の有給休暇がもらえるため、仕事場は続けてあり、復帰は多くの母親がする。3歳の子と外を一緒に歩く私のような親はあまりみかけない。。しかし、最近は幼稚園の不足で、地域によっては1才の子が幼稚園に入る事が難しいため、その場合は、子守りを頼む。祖母が子守りを見る風景もよく見るが、祖父母もまだ働いている家族が多いため、お金を払って、子守りを頼む。相場は1ヶ月8時から16時までで5500kr。

(17)幼稚園・保育園 何歳から預ける? 費用は? カリキュラムでこんな点が優れてる・びっくりしたetc..

こちらは幼稚園と保育園が同じになっている。何年か前になったようだ。
基本は子供が3ヶ月の時から預けられる。費用は2300クローネから3000クローネ(約6万円)で給料によって違う。
私立は少し高めである。母子家庭, 学生には補助金が出る。

(18) 社会保障・育児支援 子育て世帯に対する社会保障・育児支援は? 給付金、育児休業制度、病院での補助など

以下を参照してください。

(19)赤ちゃん・子どもにまつわる独特のフレーズ・ほめ言葉・しかるときの言葉・愛情表現 など

例・日本)目に入れても痛くない、三つ子の魂百までも、来てうれしい・帰ってうれしい孫
「お父さんの子だ」などと日本で言うときに、「お父さんの宝物だ」ということが、とても私は好きです。

筆者紹介

Haru
Haru
こんにちはHaruです。18歳まで因島で育ち、三庄小、三庄中、尾道東高の出身です。現在は北欧・ノルウェーの首都オスロに夫(ノルウェー人)と息子(名前は幸一)の3人で住んでいます。2004年12月にオスロで初めての出産をし、ただ今幸一君は1歳6ヶ月です。妊娠・出産・子育てはすべてが初めての驚きと発見の連続でした。そんな私の初体験を「北欧からの子育てだより」にしてお届けしたいと思います。

ノルウェーは、湖がたくさんあって、瀬戸内海に似た風景があちこちにあります。北欧の人はみんな自然が好きで、重要であることをよく知っています。ある人は雪のダイヤモンドダストのことを話し始めると目がとろんとする。人間的には落ち着いたのんびりした人が多いかなあ。でもヨーロッパ人は外見みんな大人っぽいですが。。休日には多くの人が別荘(小屋)に行ったり、山歩きしたり、ベリーを摘みに行ったりしますよ。

私と夫はモダンダンスが大好きで、イギリスでモダンダンスの留学中に知り合いました。寝ていた幸一君の首がすわり、首が動き、座るバランスがとれ、後ろ下がりから前進へ、4つんばいのメカニックができ、2本足で立てる力がつき、そこでバランスと転げることを何回も繰り返して歩くことを覚えました。幸一君と遊んでいると時間がどこかへいってしまいます。

そして、つたい立ち、つたい歩き。今は、やっと歩けるようになったかと思うと、もう走ろうとしています。手を上げたり片足でバランスを取ったり足踏みを楽しんだり、子供は身体を動かすのが大好き!子供とのダンスにも興味津々な日々。

北欧での子育て。私たちは「自然にも人にも思いやりのある元気な子供」に育って欲しいなあと思っています。

AERA with Babyのアンケートより”へ2件のコメント

  1. ニコワークス 永塚 より:

    こんにちは。
    ブログ、とても楽しく拝見させていただきました。
    実は、日本で『babyco』(ベビコ)というフリーペーパーと、WEBサイトを製作しております。
    その中の特集記事で、「北欧の子育て」をテーマに、北欧の子育ての考え方や、北欧デザインの機能美やコンセプトなどを特集する予定で、ただいま製作しています。
    Haruさんがお住まいのノルウェーならではの子育て観やグッズなど、そして「北欧と日本の文化のいいとこ取り」の子育て観など、少しお話を伺えたら、と思い、コメントを書かせていただきました。
    もし、可能でしたら、お子さんと写っているお写真などと一緒に、「ノルウェーでこんな子育てをしています」といったような内容でご紹介させていただきたいのですが、いかがでしょうか。
    もし、よろしければ、お返事をいただけると嬉しいです。
    サイトは以下のURLでご覧になれます。
    http://www.baby-co.jp/
    どうぞよろしくお願いいたします。

  2. Haru より:

    こんにちは。
    この度はしまなみ人のページを見ていただいてありがとうございました。
    子育てについては本当に手探りで、発展途上の母親ですが、ノルウェーから少しでも何か発信できたらと思っています。
    ご協力させてください。

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