へんしんマラソン

あきやまただし作・絵(金の星社)
「へんしんトンネル」「へんしんトイレ」につづいて、あきやまただしのへんしんシリーズ3作目!
「さぁ、これから楽しいマラソン大会を始めますよ。名づけてへんしんマラソン。
このマラソン大会で走ると、何故か変身しちゃうんです。
では、位置について よーい・・・・ぱーん!」


へんしんマラソン カマキリさんが「カマッ カマッ・・・・」と叫びながら走っていると、
カマッ カマッ カマッ・・・・まっか まっか まっか―
張り切りすぎて、まっ赤になっちゃいました。
つかれたカマキリさんをおいぬいたのは、かえるくん。
「もえてきたぞー」と必死に走っています。
げこ げこ げこ・・・・・・こげ こげ こげー
燃えすぎてもえすぎてこげこげになっちゃいました。
おっとその隙になおとくん。なおと なおと なおと なおと・・・・おとなー
大人になっちゃったなおとくん?
次に、ラーメンの屋台が、やたい やたい やたい やたい・・・・たいやー
速く走り過ぎてタイヤだけになっちゃいました。
おじいさんのきんぞうさん。きんぞう きんぞう きんぞう・・・・ぞうきんー
「うひゃー!ぞうきんか・・・・。やはりへんしんマラソンはおそろしいのう」。
おばあさんのちよさん。ちよ ちよ ちよ・・・・よち よちー
あれあれ、赤ちゃんになっちゃいました。
さて、このへんしんマラソン、このあとゴール間近でとび出してきてみごと優勝(ゆうしょう)をかっさらっていったのは・・・・・誰だと思います?それは読んでのお楽しみ!?言葉って楽しい、日本語って面白い、って親子で納得できる絵本です。
作者のあきやまただしさんは、自らも読み聞かせをするおとうさんだそうで、子どもたちをひきつけ夢中にさせますよ。「まめうし」のシリーズ、「ひまわに」のシリーズ(PHP研究所)「たまごにいちゃん」のシリーズ(すずき出版)などなど、親子でぜひ楽しんでくださいね。

( ブックトーク ・ 橋本和子 )

関連リンク
あきやまただしのホームページ

筆者紹介

橋本和子
橋本和子
こんにちは。はじめまして。橋本和子です。実にどこにでもある名前ですよね!? でも、いまの私には、とっておきの大切な名前。だって、『子』どもたちに『本』を渡す『橋』のような役割、その中には『和』がある-なんてすてきな語呂あわせでしょ!?

橋本和子さん似顔絵 私はしなまみ海道の生口島で『おはなしひろばポレポレ』というグループで読み聞かせをしています。毎月、保育園、幼稚園、図書館などで「おはなし会」をもち、絵本の読み聞かせ、紙芝居、手あそび、歌、おりがみなど、いろいろ取り入れて楽しくやっています。

小学校では“ゲストティーチャー”として、読み聞かせ&ブックトーク(本の紹介)の授業も行っています。中学生のためのグループ「読書ボランティア・スピカ」にも所属し、中学校の朝読やブックトーク授業にも関わっています。

日ごろ、島の子どもたちにいろいろな絵本や読みものを渡している私ですが、今回からこういう場を得て、大人のみなさんにも本を紹介させていただけることになり、嬉しくてドキドキしております。子どもから大人までみんなで楽しめる絵本や、大人が読んでも感動しちゃう児童文学、親子で語り合える本をたくさん取り上げていきます。

稚拙な文章ではありますが、読み聞かせのエピソードも交え、少しずつ書いていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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