今年はヘンリック・ヴェルゲラン生誕200年

今年2008年は、ノルウェーの詩人・啓蒙家、ヘンリック・ヴェルゲラン(Henrik Wergeland 1808~1845)の生誕200年に当たります。彼はノルウェーの真の独立に働いた人物とされ、誕生日には各地で毎年お祝いの行事があります。

オスロでも、この夏はさまざまなイベントがありました。ノルウェーの独立記念日である5月17日には、オスロ市にある彼のお墓に人々が集い、銅像には花輪が掲げられ、彼の詩や話が読まれました。

ヘンリック・ヴェルゲランの肖像画(ノルウェー大使館サイトより)

お墓

銅像

 

わたしの夫も、ヴェルゲランアカデミーの実行委員会に協力していて、6月2日には、オスロにある植物園で、ヘンリック・ヴェルゲランと植物の関連を、彼の書いた詩や引用を用いながら園内を説明して回りました。だっこされているのは、息子です(笑)

6月17日は彼の誕生日で、オスロでは今年はさらに大きなイベントとなりました。オスロ市最大の通りカールヨハン通りにある彼の銅像から彼の住んでいた家まで、音楽隊と人々の行進があり、もちろん、わたしたち家族も行進しましたよ!

彼の住んでいた家のベランダでは、ヘンリック・ヴェルゲランに扮装した男性が短い芝居をし、皆を迎えてもくれました。その時の写真がこれです。

その後も、いろいろな場所で、コンサートや子供イベントなどがありました。

私たちは子供イベントに行き、そこでは、子供によるヘンリック・ヴェルゲランの詩の朗読や、ゲーム、スットゥン活動者(注)による歌の紹介なども行われました。

(注)スットゥン活動(Suttung-bevegelse)とは、文化と文学を伝えていく活動で、作家Ingeborg Refling Hagen (1895-1989)によって始められた活動の名称。活動の中心は、古典文学、主にヘンリック・ヴェルゲランによるものを伝えている。活動は子供に重点を置かれて行われる。スットゥン演劇ではヘンリック・ヴェルゲランなどによる劇が公演される。また、スットゥン出版から、いつくかの本が出版されている。

以下、ノルウェーの真の独立に働いた人物ヘンリック・ヴェルゲランのことについて、ノルウェー大使館のホームページを参考に、ちょっとだけ詳しく説明しますね!

ヘンリック・ヴェルゲランについて

クリスチャンサンに生まれ、若くして文壇にデビューしたヴェルゲランは、才能あふれるロマン主義の詩と、フランス革命の影響を受けた自由思想で一躍有名となり、ビョルンスチャーネ・ビョルンソン(ノルウェー国歌の詩人)と並ぶ国民的詩人として確固たる地位を得ました。

ヴェルゲランが活躍したのは、ノルウェーがデンマークとの連合王国を解消し、独自の憲法を制定した時期(1814年5月17日独立憲法成立)でした。このとき彼は6歳。彼の父は憲法成立者の1人です。

ノルウェーがデンマークより独立した1814年の秋、今度はノルウェーは、スウェーデンとの連合王国となりました。そのためノルウェーが独自の文化を継続するには努力が必要だったのです。

ヴェルゲランは、できるかぎりノルウェー独自の文化を構築したいと考えていましたが、同じく詩人で批評家のヨハン・セバスチャン・ヴェルハーヴェンは、洗練されたデンマーク芸術とのつながりを大切にすべきだと主張しました。ヴェルハーヴェンが先導する「インテリ」グループと、ノルウェー色をより鮮明にしようとするヴェルゲラン率いる愛国派は、し烈な論争を繰り返しました。

平等で自由な人間の連帯を目指し、ヴェルゲランは文学者として、また思想家として、絶えず多彩な活動を続けました。動植物を学ぶ事、人を学ぶ事、そして歴史やあらゆる情報を伝える事に努力し、宗教における寛容、貧富格差の解消、啓蒙による自由の確立、国家間の平等など、ヴェルゲランが生涯を通じて追求したテーマは、いずれも現代に通じるものです。

【例】

  1. ユダヤ人入国禁止反対を意味した膨大な詩を残す。彼の没後9年後、その法律が改正される。
  2. 花をテーマにした詩を書く
  3. 新聞を作り貧富格差なしに無料で配る

など。

筆者紹介

Haru
Haru
こんにちはHaruです。18歳まで因島で育ち、三庄小、三庄中、尾道東高の出身です。現在は北欧・ノルウェーの首都オスロに夫(ノルウェー人)と息子(名前は幸一)の3人で住んでいます。2004年12月にオスロで初めての出産をし、ただ今幸一君は1歳6ヶ月です。妊娠・出産・子育てはすべてが初めての驚きと発見の連続でした。そんな私の初体験を「北欧からの子育てだより」にしてお届けしたいと思います。

ノルウェーは、湖がたくさんあって、瀬戸内海に似た風景があちこちにあります。北欧の人はみんな自然が好きで、重要であることをよく知っています。ある人は雪のダイヤモンドダストのことを話し始めると目がとろんとする。人間的には落ち着いたのんびりした人が多いかなあ。でもヨーロッパ人は外見みんな大人っぽいですが。。休日には多くの人が別荘(小屋)に行ったり、山歩きしたり、ベリーを摘みに行ったりしますよ。

私と夫はモダンダンスが大好きで、イギリスでモダンダンスの留学中に知り合いました。寝ていた幸一君の首がすわり、首が動き、座るバランスがとれ、後ろ下がりから前進へ、4つんばいのメカニックができ、2本足で立てる力がつき、そこでバランスと転げることを何回も繰り返して歩くことを覚えました。幸一君と遊んでいると時間がどこかへいってしまいます。

そして、つたい立ち、つたい歩き。今は、やっと歩けるようになったかと思うと、もう走ろうとしています。手を上げたり片足でバランスを取ったり足踏みを楽しんだり、子供は身体を動かすのが大好き!子供とのダンスにも興味津々な日々。

北欧での子育て。私たちは「自然にも人にも思いやりのある元気な子供」に育って欲しいなあと思っています。

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