自然の贈り物 食べられる「きのこ」三種

晩秋のこの時期、因島でも、近くの野山を歩くといくつかの「きのこ」に出会います。今回はその中で、食用きのこを三種類を紹介しましょう。

ムラサキシメジ

ムラサキシメジ

秋、特に晩秋に、落ち葉を押し分けるように顔を覗かせています。きのこ全体が紫がかった色で、傘の直径約8cm、柄は約6cmの長さで基部はふくらんでいます。同じ場所に比較的たくさん発生します。 美味しいきのこですが、必ず加熱して食べて下さい。

ササクレヒトヨタケ

ササクレヒトヨタケ(幼菌) ササクレヒトヨタケ(老菌)

ヒトヨタケの仲間で、傘の表面が写真のようにささくれていることから名前がついています。春から秋にかけて、よく肥えた土地の地上に生えるきのこで、傘がまだ開いていない幼菌(写真左)は食用になり、缶詰のアスパラのような風味です。時間とともに、傘が黒くなりながら溶けていきます(写真右)。

キクラゲ

キクラゲ

木材腐朽菌の一つで、春から秋にかけて広葉樹の枯れ木に発生します。大きいもので直径6cm、高さ3cmにもなります。ゼラチン質で、形が海のクラゲに似ていることからついた名です。

人工栽培された乾燥品が市販されていますが、自然のものは又格別の味がします。長い毛のついた白っぽい「アラゲキクラゲ」も同様に食べられます。

きのこの調理例紹介

12月10日に採集したキノコを料理して美味しく頂きました。レシピは以下の通りです。

ムラサキシメジのシチュー

ムラサキシメジのシチュー。クリームシチューを作る要領で少し煮込む。

ササクレヒトヨタケのマヨネーズ添え。酢と塩を少量入れた熱湯でさっと湯がく。

キクラゲの炒め物。野菜と一緒にごま油で炒め、酒・ニンニク醤油で味をつける。

筆者紹介

駄賀恒男
駄賀恒男森林インストラクター
因島の自然を紹介していきます。紹介するのは、森林インストラクターで尾道市因島重井町在住の駄賀恒男(だがつねお)です。

定年退職して因島に移住し、2001年3月から月1回「いんのしま・まるごと自然観察会」を開催しています。その間因島に住むいろいろな動物・植物・キノコを見てきましたが、その中から季節ごとの、とっておきの生き物情報をお届けします。

自然の贈り物 食べられる「きのこ」三種”へ1件のコメント

  1. ぽちょ より:

    おいしそうです。。。
    キクラゲは食べますが
    ササクレヒトヨタケは一度食べてみたいです。
    おいしそうだ。

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